南北戦争前夜のアメリカ南部、ルイジアナ州。とある綿花農場では「白人の主人たちに話しかけられない限り、黒人奴隷は言葉を発してはならない」というルールが存在していた。そんなある日、奴隷のイーライは妻と一緒に農場から脱走を図ったが、主人たちに見つかってしまった。彼に対する罰として、主人たちはイーライの目の前で妻を惨殺した。また、主人たちは2人の脱走を手助けした奴隷、エデンに対しては殴る蹴るの暴行を加えた。さらには反抗の芽を完全に潰すべく背中に焼き印を押した。ほどなくして、綿花農場に奴隷たちが新しく連れてこられた。奴隷たちのなかには妊娠中の女性もいた。農場を管理する将軍の娘、エリザベスは彼女にジュリアという名前を与え、エデンの看病をするよう命じた。その日の夜、南軍の兵士ダニエルが食事中に友達に「ジュリアはどうだ?」と押し付けられる。更にジュリアは司令官に「あとでダニエルの部屋に行け」と命令された。ジュリアは部屋に来て、彼の親切心に訴えかけて勝手にしゃべり始める。すると、ダニエルは激昂し彼女を殴りつけ「俺は身分の低い黒人女など抱きたくない」と言って飛び出した。ジュリアが許可なしに言葉を発したことに対する懲罰であった。この時に受けた暴行が原因でジュリアは流産してしまった。
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