歴史に名を残す切り裂きジャックや青ひげを展示したロンドンの蝋人形館で、館長デュプリーがジャックのナイフで刺殺された。人々はこの状況から切り裂きジャックが再臨したと噂し始めた。彼の死を聞いて飛んで来た共同経営者のフレクスナ―、地下の人形工場に住んでいるせむし男のカーコフ、蝋人形館を相続できると思い、やって来た遠い姪に当たるマーガレットと彼女の後見人のホーソン、弁護士のサウスコット氏、蝋人形を買ってアメリカへ持って帰りたいバーンズ氏、様々な周りの思惑が交錯する中、警察の眼をぬって第2の殺人が行われてしまう。・・・


rouninngyoukannnokyoufu
2番目の犠牲者、金に物言わせてるアメリカ人・バーンズが剣で串刺しにされて死んだのはスカッとしました。こいつ最初からずっとイケ好かん奴だったから。でも一番怖いと思ったのは、デュプリーやマーガレットの夢に出てくる蝋人形。これが動いて襲ってくるシーンでしたね。オイラは中盤で蝋人形館を貸している隣のバーのオーナー・フォウリーーが怪しいとは感じていました。ただ、オイラは人形売られたら家賃が入ってこなくなるからと簡単に思ってましたが(よく考えたら、そんなんで殺しはしないね、汗。)理由はデュプレーの隠し財産でした。それは、プラチナ製の工具で切り裂きジャックの人形の鞄の中に入っていたのでした。そしてラストシーン、人形師フレクスナ―の蝋人形で犯人の顔、フォウリーの顔が出るって演出は中々粋な最後でした。
完全ネタバレは、ココ、SFシネクラシックスさんでね。

1973年 イギリス TERROR IN THE WAX MUSEUM、別題:ろう人形館の怪奇殺人 (TV)★★
監督:ジョーグ・フェナディ
製作:アンドリュー・J・フェナディ
製作総指揮:チャールズ・A・プラット
原案:アンドリュー・J・フェナディ
脚本:ジェームソン・ブリューワー
撮影:ウィリアム・ジャーゲンセン
音楽:ジョージ・ダニング
出演:ジョン・キャラダイン クロード・デュプリー
ブロデリック・クロフォード エイモス・バーンズ
レイ・ミランド ハリー・フレクスナ―、人形師でデュプレーと蝋人形館を共同経営している。
ニコール・シェルビー マーガレット・コリンズ、デュプリーの姪。この役者さん、清楚な美人さんでした。
マーク・エドワーズ マイケル・ホークス刑事。捜査しているうちにマーガレットに好意を寄せる。
エルザ・ランチェスター ジュリア・ホーソン、マーガレットの後見人で、超守銭奴の老婆。
モーリス・エヴァンス ダニエルズ警部、ホークスの上司
ルイス・ヘイワード ティム・フォウリー、蝋人形館を貸している隣のバーのオーナー。
シャーニー・ウォーリス ローリー、ファウリーの店の歌手で、闇で売春している。
パトリック・ノウルズ サウスコット
スティーヴン・マルロ せむし男のカーコフ
リサ・ルー マダム・ヤン、中華料理屋のオーナーで占い師。