パーティーの余興で肝試しをして叫ばずに賞金を貰うダフネ。その後みんなで踊った後、200㎞先の西海岸までのカーレースを提案。ダフネとビリーの車対ジェフリーとアンジェラの車で勝負する。しかし、先頭を行くダフネとビリー達はやがてガス欠で立ち往生してしまう。霧に覆われた湿原の中で、ガソリンを探しに行ったビリーともはぐれてしまったダフネは、途中出会ったトムが止めるのも聞かず、ローレンス氏の館へと入り込む。長年インドに住んで牧師をしていたというローレンス氏は物腰の柔らかい紳士だったが、何故か彼は霧が深く危ないと理由をつけてはダフネを帰そうとしない。やむを得ず一夜の宿を借りることにしたダフネであった。・・・



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他のサイトで見ましたが、ハマーの『帰ってきたドラキュラ』(1968)等の監督を務めたフレディ・フランシスの息子、ケビン・フランシスが立ち上げた独立系映画会社タイバーンによる怪奇映画だとか。映画は、いきなり冒頭のテロップで「グール(原題)とは東洋に伝わる人肉を食う悪鬼だ」と出ますので、「ああっカンニバル映画、それね」って分かりました。蚊帳の中で寝ているダフネの殺人シーンは、蚊帳を破りながら犯人のナイフが襲う、犯人目線の一人称カメラが刺激的です。これはヒッチコックのサイコの影響かな?と思いました。最後に現れるローレンスの息子は、インドの僧の出で立ちですが、普通の感じで恐怖度0でした。ここは、もうちょっと悪魔風にしてほしかったですね。だって召使のインド人・アーヤがチャペルの裏で祈ってる神はローレンスは邪悪だって言ってますし。しかし、オイラはヒンドゥー教のことは分かりませんが、そもそも邪悪ってあるのかな?シヴァ神は創造と破壊の神だし、キリスト教みたいに神と悪魔っていうような概念があるのでしょうか?

1975年 イギリス THE GHOUL、別題:美女を喰う館・グール (TV)、ピーター・カッシングの グール
監督:フレディ・フランシス
製作:ケヴィン・フランシス
脚本:ジョン・エルダー
撮影:ジョン・ウィルコックス
音楽:ハリー・ロビンソン
出演:ピーター・カッシング ローレンス博士
ジョン・ハート 庭男のトム・ローリングス、脱走兵。沼にはまった時、将校だったジェフリーに全て喋ってしまう。ラストはアンジェラを襲おうと部屋に行った時、グールに刺される。
アレクサンドラ・バステード アンジェラ、生き残る
グウェン・ワトフォード アーヤ
ヴェロニカ・カールソン ダフネ、グールの一番初めの犠牲者となり食われた。
ドン・ヘンダーソン ローレンスの息子、グール。ラスト父に2発撃たれて死亡。その後父ローレンスも拳銃自殺した。
イアン・マカロック ジェフリー、元将校。ダフネの彼氏かな?
スチュアート・ビヴァン ビリー、ダフネを待って車で寝ている時に、トムに崖から落とされて殺された。