愛する娘が行方不明になった短波研究者ジョシュと妻イザベルは、ショックから立ち直るため、研究仲間トーマスが用意してくれた人里離れた研究施設で新たな生活をスタートさせる。研究に没頭するジョシュは、数年来研究していた謎の短波無線信号とその起源に関する画期的な発見をする。しかしその信号の中の何かがイザベルと共鳴し、彼女は幻覚や不思議なビジョンを体験するように。イザベルの体調を気遣いながらも調査を続けるジョシュだったが、イザベルはその信号が得体の知れない何かを引き寄せているのではないかと感じ始める。・・・



ショートウェーブ amazon
 
SFスリラーというジャンル分けでスカパーを見ました。序盤は娘が行方不明になった主人公イザベルの生活、環境音楽をバックに夢のような世界が描かれていてメチャまったりです。一体どこがスリラーなんだ??と思って見ていると、イザベルの周りに黒い影が出始めて、夫ジョシュが、いて座の球状星雲M55からの電波を受信する。(これは1977年のSETI地球外生命体探査以来だとか)ジョシュは更に自分の新居からM55に短波が発信されてることもつきとめます。この辺からエイリアンストーリーが加速して、夫ジョシュ、夫の同僚トーマス、トーマスの妻とラストまでにエイリアンのサイコキネシスで血祭りにされます。そもそも、事の顛末はトーマスの仕業で、意図的にイザベルの娘を拉致してイザベルの精神状態を不安にして地球で見つけたエイリアン二体の内の一体をイザベルに入れて共鳴させていたのでした。イザベルの娘もどうも人間では無くて、エイリアンとイザベルの混合種らしくトーマスは研究施設に拉致しているそう。イザベルは新居(実は監獄)から出るため、敷地外に出ると電気ショックを引き起こす、うなじのマイクロチップを取って出ていきます。娘を取り戻すために。、、、こんな物語でした。まっ後半は中々スリリングに作ってありましたが、エイリアンは黒い影が出るだけで、演技はイザベラ役のファニータ・リンジェリンに任せっぱなしでした。どういうエイリアンで?地球に来た目的は何?とかまったく分からずじまいでした。

2016年 アメリカ Shortwave ★★★
監督、脚本:ライアン・グレゴリー・フィリップス
撮影:ルーカス・ギャス
音楽:ドミニク・ファラカーロ
出演:ファニータ・リンジェリン イザベル
クリストバル・タピア・モント ジョシュ
カイル・デイビス トーマス
サラ・マルクル・レイン ジェーン
ティナ・フェルチアーノ アマンダ、イザベルの娘
ジェイ・エリス ロバート
ニーナ・セニカル ジェシカ