宿敵アポロ・クリードとの凄絶なリターンマッチに勝利したロッキー・バルボアは、プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンとして快進撃を続け10度もの防衛に成功。その人気は国民的なものとなり新聞や雑誌、TVCMに頻繁に出演し、満員の大観衆の中でプロレスの世界ヘビー級王者“サンダー・リップス”とチャリティー異種格闘技戦を行うなど、その存在はまさに時代の寵児となっていた。私生活でも巨万の富を得てフィラデルフィアの豪邸で妻エイドリアンと息子と三人で何不自由ない生活を送り、ロッキーは今まさに幸せの絶頂にあった。フィラデルフィア美術館に自身のブロンズ像が設置された日、除幕式の席上でロッキーは現役引退を発表する。会場でそれを聞いた世界ランキング1位の新進気鋭クラバー・ラングは「ロッキーは弱い選手と戦ってばかりで自分から逃げている、世界1位の俺と戦え。」と侮辱的な言葉で挑戦状を叩きつける。激昂して挑戦を受けようとするロッキーに対し、ミッキーは「クラバーの言う通り弱い選手と防衛戦を組んでいた」「クラバーは強い、お前に勝ち目はない」「どうしてもやるなら俺はトレーナーを降りる」と言い放った。・・・



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テーマがサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」になったロッキー・シリーズ3作目。新チャンプのロッキーはタイトルを10回防衛しますが、スマートな生き方を覚えて(アメックス、バドワイザー、クランチチョコ、カメラのCMに出て稼ぐ。)ハングリーさを失ってしまいます。そして粗野バンバンのモヒカン野郎(クラバー・ラング)の挑発を受けて対戦、試合直前にミッキーが倒れて(お葬式で判明しましたが、彼はユダヤ人でした。)2回KO負けします。そんで失意のロッキーを支えるのが、内助の功のエイドリアン。今回は勝ってどころじゃない、永遠と説得してロッキーを奮い立てました。更にLAのアポロの育ったスラム街のジムで特訓、虎の眼とアポロのテクを伝授してもらい、再びヘビー級チャンピオンに返り咲きました。また、クラバーとの一戦の前に、レスラーとのエキシビジョン・マッチをやるロッキーですが、あれは巨人のハルク・ホーガンでしたね。エキシビジョン・マッチですが、ハルクの技は豪快で、大迫力でした。

1982年 アメリカ ROCKY III ★★★
監督、脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ビル・バトラー
音楽 :ビル・コンティ
出演:シルヴェスター・スタローン ロッキー・バルボア
タリア・シャイア エイドリアン
バート・ヤング ポーリー
バージェス・メレディス ミッキー・ゴールドミル
ミスター・T クラバー・ラング
ウォーリー・テイラー クラバーのマネージャー
カール・ウェザース アポロ・クリード
トニー・バートン デューク
ハルク・ホーガン サンダーリップス
イアン・フリード ロッキー・Jr