火星への有人探査に参加したロシアの宇宙飛行士・チャパエフ司令官。ところが火星大気圏への突入時に竜巻に見舞われ、チャパエフは仲間を助けるため一人実験ラボに乗り込み、それを切り離す。奇跡的に火星に不時着した実験ラボは激しく損傷するがチャパエフは無事だった。チャパエフは地球からの救助に希望を持ちながら孤独なサバイバルを始めるが…。



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フツーに火星探検でエイリアンと遭遇って話だと思いましたが、おっとー、思わぬ展開で嬉しい誤算でした。メインは火星に取り残された男を助けるため(資金をかき集めるために)、火星からTV中継する話でした。オチはチャパエフ・ブランドの利権を独り占めする大臣にTV局の社長ローマンがブチ切れて「火星に人がいるのは偽物だ。」と流して大臣は詐偽で逮捕されます。MCC(宇宙飛行管制センター)の所長はチャパエフにもう資金が無くなって助けに行けないと謝ります。その後チャパエフは実験ラボを爆破して米国の衛星にわざと写真を撮らせて自分の存在を示した後、外に出ます。そして、自分に語りかけてくる光の存在に会いに行きます。そんで幕。ここで思うこと、、、地球上の人の愛、欲望、憎悪、嫉妬は本当に醜いわな。その反面チャパエフは火星で未知の光と出会い、欲だらけの人間からどんどん超越していくのです。ある意味彼は、神になったのかもしれませんね。あと下記サイトには、この映画のつっこみと、地球側の人間の駄目さ加減が書き連ねています。中々面白くて妙を得ているのでリンク張っときます。オイラは、この管理人さんと同じように予測不能のこの映画はおもろいと感じました。

2018年 ロシア PRISHELETS、FORSAKEN ★★★★
監督、製作:アレクサンデル・クリコフ
脚本:アレクサンデル・クリコフ、ミハイル・ラスコドニコフ、オルガ・ラスコドニコヴァ、アレクセイ・ペトルヒン
撮影:セルゲイ・パヴロフ
音楽:セルゲイ・ドゥダコフ、セルゲイ・ネミロフスキー
出演:アレクサンデル・クリコフ チャパエフ
アンドレイ・スモリャコフ アレクザンダー、MCCの所長。
アンナ・バンシチコーヴァ 精神科医アンナ