西暦2077年。60年前に起きた異星人スカヴからの侵略を食い止めたものの、核兵器によって荒廃してしまった地球。人類の大半は、土星の衛星であるタイタンへの移住を余儀なくされていた。そんな中、元海兵隊司令官コードネーム「Tech49」ジャック・ハーパーはヴィクトリア・オルセンと共にたった二人で地球に残され、スカヴの残党を始末するため、高度1,000mの上空から地上を監視する役目を担っていた。ある日、ジャックは地上パトロールの途中で墜落した宇宙船を発見。その残骸から謎の女性ジュリア・ルサコーヴァを助け出す。目覚めた彼女は何故か会った事も無いジャックの名前を口にする。ジャックも断片的な記憶の中に彼女を見るが、そんな中で彼は突然スカヴに捕えられ、連行された先でビーチと名乗る謎の男と出会う。彼にスカヴがエイリアンではなく人類の生き残りであること、タイタンに移民者などいないこと、移民前の一時的な避難先である宇宙ステーションと教えられていた「テット」という物体こそが人類の敵であることを告げられる。



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そして「汚染地区」へと向かったジャックは、自分と全く同じ容姿の「Tech52」のジャックと遭遇する。そしてジャックは自分とヴィクトリアが量産されたクローンであり、テットの手先として人類を抹殺する任務をこなしていることを知る。その後、かつてジャックとジュリアが共に終の住処にしようと語った湖畔の家で二人は結ばれ、戦いが終わったらここに戻ると誓う。スカヴの基地へと戻ったジャックはビーチ達の計画に従い殺人マシンであるドローンを再プログラミングし、テットへ核爆弾として送り込む準備をする。しかし実行しようとした矢先にテット側のドローンの襲撃を受け、確保したドローンも再起不能になってしまう。そこでジャックとジュリアは、宇宙船の生存者を連行するよう求めていたテットの指示を利用し、自分たち自身でテット内部に特攻する計画を考えつく。テットへ進入する際、交信で「嘘をついている声」であることを解析されたジャックは「ジュリアを死なせず、人類を存続させたい」と"真実"を言ってテットの警戒を解き、おびただしい数のクローンが眠る中枢に乗り込む。ジャックがテットの前でコールドスリープ装置を開けると中にいたのはビーチ。テットはドローンを差し向けるが、ジャックとマルコムは核爆弾のスイッチを押す。テットは爆発、崩壊し、地上のドローンは活動を停止。ジュリアはジャックとの約束の地で目覚め、空に輝くテットの爆発時の光を目にする。3年後、湖畔で娘と暮らすジュリアの元にスカヴ達とジャックが現れる。彼は汚染地区で出会ったTech52だったが、「"彼"は"自分"だからこの場所を探し出せた」と言った。・・・幕

どんでん返しの連発のSF映画でした。人類は敵スカヴの地球侵略を防いで、タイタンへ移住した→採水プラントを守るドローンの記憶喪失のメンテ員ジャック(49号タワー所属)と恋人兼通信士官ヴィッカのコンビ→ある日NASAオデッセイの乗組員ジュリアが不時着してから、ジャックの日常と今までの常識が全て崩れていきます。オイラは初めNASAオデッセイが過去からタイムスリップしてきたかと思いましたが、違いました。60年間も宇宙を旅してたんです。そして、実は人類はエイリアンに負けててテットもエイリアンの基地でした。人類は反乱軍スカヴとしてエイリアンのドローンで抹殺されていました。更にい、ジャックもヴィッカも千以上作られた監視殺人マシーン、クローンだったのです。でも、エイリアンの読み違いは、クローンでもオリジナルは人類であり、その記憶が蘇りクローン・ジャックは人間の味方になるってこと。そして49号ジャックはテットを特攻破壊します。元妻ジュリアは49号ジャックの小屋に住み女の子を出産します。3年後そこへ、かってのスカヴの地球人と記憶を蘇らせた52号タワーのジャック(クローン)がやってきて幕。しかし、クローン・ジャックは、まだたくさん地球にいると思われますので、ジュリアは大変ですな。これからみんな湖畔の家にやってくるのかな?どうなることやら?笑。あと、余談ですが49号ジャックの小屋にあるレコードが、デュラン・デュランのリオ、オイラも持っているブルー・オイスター・カルトの暗黒の狂宴、ピンク・フロイドのザ・ウォール、エイジアの詠時感~時へのロマン、でした。なんか懐かしかったですね。

2013年 アメリカ Oblivion ★★★
監督:ジョセフ・コシンスキー
脚本:ジョセフ・コシンスキー、カール・ガイダシェク、マイケル・アーント
原作:ジョセフ・コシンスキー、アーヴィッド・ネルソン
撮影:クラウディオ・ミランダ
編集:リチャード・フランシス=ブルース
音楽:M83
出演:トム・クルーズ ジャック・ハーパー、ドローンのメンテ員
オルガ・キュリレンコ ジュリア・ルサコーヴァ、60年前のオデッセイの乗組員、実はジャックの妻。
アンドレア・ライズボロー ヴィクトリア・“ヴィカ”・オルセン、ジャックの恋人兼通信士官
モーガン・フリーマン マルコム・ビーチ
メリッサ・レオ サリー、テット本部の上司
ニコライ・コスター=ワルドー サイクス軍曹