この劇場版は、エヴァンゲリオンTV版の本来のラストというべき作品です。『新劇場版シリーズ』開始後は区別のため「旧劇場版」とも呼ばれています。
『DEATH & REBIRTH』のDEATH編を再々修正した『Death (true)2』と『Air / まごころを、君に』から構成されています。(上映時間160分)

DEATH (TRUE)2は、TV版のキャラごとに分けて、くっつけてある総集編。正直かなり端折ってますので、元を見ていないと全く意味不明でしょうなっ。この作品の意義は、TV版全部見た人に内容を思い出させて、そして、新しい25話、26話に繋げるということですな。


1997年 東映 Neon Genesis Evangelion: DEATH (TRUE)2
総監督:庵野秀明
監督:摩砂雪
脚本:薩川昭夫
製作:角川歴彦、池口頌夫、山賀博之、倉益琢眞
撮影:白井久男
音楽:鷺巣詩郎
主題歌:高橋洋子「魂のルフラン」
出演:緒方恵美 碇シンジ
三石琴乃 葛城ミサト
林原めぐみ 綾波レイ
宮村優子 惣流・アスカ・ラングレー

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第25話 Air(EPISODE:25’ Love is destructive.)
NERVによって全ての使徒は倒されたが、碇シンジは精神的に追い詰められ、生きようとする意志を失っていた。一方、ゼーレは人類すべてを単体の生命へ還元し、神の元へ回帰する人類補完計画=サードインパクトを発動しようとするが、自らが神に近い存在となって妻・ユイと再会しようとするゲンドウはこれを拒否し、両者は決裂する。ゼーレはNERV本部のMAGIのハッキングを行ったが、リツコの働きで失敗。やむなく戦略自衛隊(戦自)を使ったNERV本部の武力占拠を開始する。施設が次々と破壊・占拠されていく中、シンジは戦自隊員に発見され殺されそうになるが、駆け付けたミサトに救出される。ミサトはシンジを叱咤しつつ、EVA初号機へ彼を送り届けようとするが、銃撃で致命傷を負いシンジにEVAで戦うよう言い残して、お別れのキスをして力尽きる。(2人目の綾波レイの霊が見守る。)一方、廃人状態が続くアスカは戦自から逃れるため、病室からEVA弐号機のコクピットに移されていた。攻撃が迫り死の恐怖に震えるアスカは、弐号機のコアに母の魂が取り込まれていることに気付き復活を遂げる。アスカは弐号機で戦自部隊を壊滅させるものの、ゼーレが送り込んだEVAシリーズ9体の襲撃を受ける。善戦の末、全ての量産機を下す弐号機であったが、再生・復活を遂げた量産機が投擲したロンギヌスの槍(コピーもん)で頭部を串刺しにされてしまう。活動限界を迎えて身動きが取れなくなった弐号機に量産機が群がり、鳥葬のように機体を食らいつくしていく。アスカの憎悪と怒りを糧に弐号機は暴走を始めるが、満身創痍で立ち上がることもかなわぬまま、更に投擲された8本の槍によって完全に沈黙した。無人のまま動き出した初号機に導かれるままに出撃し、意を決して戦場を見据えたシンジの目に映ったものは、弐号機の肉片をついばみながら宙を飛び回る量産機の群れだった。凄惨な光景を目の当たりにしたシンジは絶叫と共に発狂する。
evaair
ヤマトの「さらば劇場版」のように、、、出ました、主要キャラはどんどん死んじまうパターンです。ゼーレのEVAシリーズの造形は鳥なんですけど、なんか化け物チックでイマイチ。26話にあるように、神と等しくなる初号機を讃えるような造形はなかったのかな?ヘブライ伝説のガフの部屋も26話に出てくるから、鳥ならキャラは天の使いっぽくしたスズメでしょうね。

第26話 まごころを、君に(ONE MORE FINAL: I need you.)
ターミナルドグマで、ゲンドウは自らの右手に移植した第1使徒アダムの肉体と共に、第2使徒リリスの魂を持つレイとの融合を試みるが、レイ=リリスはそれを拒否し、ゲンドウの腕を貰いアダムのみを取り込んだ。リリスの魂は自分の肉体に帰り覚醒、仮面を取ったリリスは巨大なレイの姿に変貌しシンジの元へ向かう。アスカ惨殺を見てシンジは絶望。それが引き金となりシンジを乗せたEVA初号機を依り代(よりしろ)としてゼーレが意図する形でのサードインパクトが始まる。ゼーレはEVA量産機シリーズ9体で、EVA初号機に聖痕をつけて天空へ誘導、『セフィロトの樹』を描かせてEVA初号機は「神に等しい存在」となる。そしてシンジに呼応してロンギヌスの槍(オリジナル)が月から戻ってきた。巨大なリリスはシンジの前に出現して、シンジは絶叫、EVA量産機9体はリリスに同化されていく。その後、ロンギヌスの槍は初号機を貫き、初号機は生命の樹へと変貌する。
NERV本部が位置するジオフロントは、その真下に埋もれていた「黒き月」(リリスの卵であり、太古リリスはこれに入って地球に送られてきて人を創造した。)ごと浮上し、巨大化したリリスの眼前に移動する。そして、リリスからアンチATフィールドが放たれ、これによって個体の生命体としての姿を保てなくなったNERV職員たち、ゼーレたちは次々と液状(L.C.L.)化し、その魂は黒き月に集められていった。
碇ゲンドウは妻ユイとターミナルドグマで再会してEVA初号機に食われる。この時、初号機は生命の樹となり宇宙にいるので、食われたのはゲンドウの夢か?どうか分からないが、彼が死んだことは確かだ。宇宙のEVA量産機たちは全員で、コピーのロンギヌスの槍で自身を貫く。すると、地球全土を覆う大規模なアンチATフィールドが放たれ、人類の体は溶かされて一つの魂になる。シンジは、巨大なリリスの額の眼(これっ、第三の眼、チャクラかい?)から中に取り込まれて、自他の内面と向き合う。最後にレイと単一化して生命の源・L.C.L.の海で話すシンジ。そしてカヲル(=アダムの魂)も加わってきた。彼らにサードインパクトの行く末、人類の次なる姿を委ねられたシンジは、人類が全員単体の生命となることを望まず、それぞれの個人がいる従来の世界を望んだ。(従来の世界とは、ATフィールドが個々に存在して、シンジの他人への恐怖、構ってもらえない恐怖の有る世界のこと。)その瞬間サードインパクトは中断。崩壊していく巨大リリスの眼から出現したEVA初号機は、ロンギヌスの槍と共に宇宙の彼方へ飛び去って行く。シンジは初号機のコアに宿る母碇ユイの存在を知り、母に別れを告げる。
元の世界に戻ったシンジは一切の反応を示さないアスカと共に、真っ赤なL.C.L.の海に面した白い砂浜に横たわっていた。シンジは一体化、補完された世界で最後までシンジを拒絶したアスカの首を絞めるが、その最中にアスカから頬を撫でられる。アスカの真意に気づき首を絞めるのを止めて嗚咽するシンジに、アスカは一言「気持ち悪い」と言い放つのだった。・・・幕
最終話は全人類死亡というサードインパクトが起こりますが、TV版の人類補完計画、サードインパクトが起こるのは文字だけで、気づいたら人間皆単一体に同化してて、シンジの意識だけのエンディングよりは、はるかに分かりやすくて良いです。最後にアスカとシンジが残るように、彼らは新しい人類の始祖、楽園のアダムとイブになるのかな?と思いました。
evamagokoro


エヴァンゲリオン旧劇場版のラストを解説!なぜアスカは「気持ち悪い」と言ったのか?

1997年 東映 The End of Evangelion
監督:庵野秀明(総監督、26話監督)、鶴巻和哉(25話監督)
脚本:庵野秀明
製作:角川歴彦、池口之夫、山賀博之、倉益琢眞
撮影:白井久男
音楽:鷺巣詩郎
主題歌:LOREN & MASH 「THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-」
出演:緒方恵美 碇シンジ
三石琴乃 葛城ミサト
林原めぐみ 綾波レイ
宮村優子 惣流・アスカ・ラングレー