米軍核ミサイル基地(ICBM)と通信が途絶。スレイター将軍率いる捜索隊は部隊ほぼ全滅の惨状を目の当たりにし、数少ない生存者のうちその場にいた謎の民間人、を不審人物として拘束する。彼は昆虫学の権威クレイン博士だった。その博士に、合衆国大統領は特別指揮権を与え、スレイター将軍以下軍人が逆にその指揮下に入ることになる。博士は、基地を襲ったのはアフリカバチだと言う。大群(スウォーム)を作り、攻撃性が強く、解毒剤も存在しない、“キラービー”だ。・・・



オイラは昔の劇場公開版は未見でして、スカパーでやったエクステンデッド版を見ることになりました。しかし蜂の襲撃映画という触れ込みなのに、なんと155分もつのかなと甚だ疑問でした。もしかすると、これっ実は蜂が中心じゃなくて、主は強盗とかマフィアものとかじゃないの?とも思っていました。さて、見終わったら、マジな蜂パニックでしたわ、汗。でも意外と間延びムードは少なくて、まずまずでしたね。しいて脚本で欲を言えば、突然変異のアフリカバチが何故アメリカに登場したのか?ということは不明のままで、オイラは、主人公のクレイン博士らが秘密裏に作ったのでは?と思いましたが、そんなこと無しでしたね。ここは、どうして突然変異になったとか?どうしてアメリカへ来たのか?とか説明が欲しかったところです。ラストのヒューストンの軍の司令本部が蜂に襲われて、火炎放射器の軍人が建物を焼いちまうわ、火だるまになるわ、窓から墜落するわ、のシーンは「タワーリング・インフェルノ」を思い出しました。やはり、タワーリングの製作者のアーウィン・アレンが監督ですからね、どうしても似たカットが出てきますね、笑。

1978年 アメリカ The Swarm ★★★★
監督・製作:アーウィン・アレン
原作:アーサー・ハーツォグ「スウォーム」(早川書房、1978)
脚本:スターリング・シリファント
撮影:フレッド・J・コーネカンプ
特撮:L・B・アボット、ハワード・ジェンセン
編集:ハロルド・F・クレス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
主演:マイケル・ケイン ブラッド・クレイン博士、昆虫学者、ヘレナの恋人、生き残る。
キャサリン・ロス ヘレナ・アンダーソン大尉、軍医、蜂に1回刺されたが生き残る。
リチャード・ウィドマーク スレイター将軍、ラスト司令部で蜂に殺られる。
ブラッドフォード・ディルマン ベイカー少佐、スレイターの忠実な部下で、クレインを監視する。ラスト司令部で蜂に殺られる。
パティ・デューク・アスティン リタ、蜂に殺されたジェリーの妻。この惨事中に妊娠して出産した。生き残る。
ヘンリー・フォンダ ウォルター・クリム博士、クレインの仲間で、解毒剤を研究。自ら人体実験をし、蜂6匹分の毒を注射して66秒後に解毒剤を打つ。一旦は回復したが病状悪化で死す。
リチャード・チェンバレン ハバード博士、クレインの仲間で、蜂を殺す毒を研究。原子炉の停止を要請に行ったが、その時原発を蜂が襲来。彼も刺されて死に、その後、原子炉は爆発してしまった。死者は36422名となった。
オリヴィア・デ・ハヴィランド モーリーン・シャスター、メアリーズビルの小学校の校長。蜂に襲われた後、避難している時、列車の運転手2人は蜂に殺され列車は転覆。その事故で死す。
ベン・ジョンソン フェリックス、モーリーンに求婚して返事をもらう前に、列車転覆事故で死す。
フレッド・マクマレイ クラレンス・タトル市長、フェリックスの直後に求婚、列車転覆事故で死す。
リー・グラント アン・マグレゴール、ニュースレポーター