軍部の科学者アボットが運転する緊急輸送車には、スピーシーズのイヴと男の子が乗っていた。男の子は人類とスピーシーズの混合種で、またイヴの肉体には新たな種が宿っており、今にも出産寸前だった。そのとき、男の子が口から触手を伸ばしてイヴの首に巻きつき、締め上げて殺してしまう。アボットは、イヴから生まれたばかりの赤ん坊を抱えて逃走する。それから数週間後。大学で教鞭をとるアボットは、自宅地下に研究室を構え、赤ん坊を密かに育てていた。すでに7歳ほどに成長したその子をサラと名づけ、サラの卵子から新たな純血種を産み出しノーベル賞を得ようと思っていた。ある日、アボットの教授室に不審な男が現れる。男は高熱で息が荒く、体中に発疹ができていた。どうやら軍の搬送車にイヴと一緒に乗っていた男の子の成長した姿らしい。彼の話によれば、混合種は偶然に生まれた産物で、まだ世の中にたくさんいるが彼らは極めて免疫力が弱く絶滅寸前にあるらしい。男はサラの居場所を必死に探していたが、突然に苦しみだし腹部から不気味な触手を出して絶命する。混合種のスピーシーズが迫っていることから、アボットは新たな純血種を生む必要性を感じ始めていた。計画のパートナーとして、優秀な学生だが研究資金を打ち切られたばかりのディーンに目をつけ、言葉巧みに誘って計画に引き入れる。その頃、アボットの大学における使途不明金について疑問を抱いた教授が、アボットを自宅を訪ねる。そこにいたのは、美しい大人の女性に成長した全裸のサラだった。サラは教授を誘惑して殺害し、本能のおもむくままに外の世界を彷徨い始める。適合者を見つけ交配して種を産もうとするが、なかなか手頃な相手を見つけることができない。サラの美しさに魅了されるディーンだが、アボットは「サラには感情はない、必要以上に接触するな」と忠告する。一方、政府の極秘組織のエージェント、ワサックが密かに活動しスピーシーズの子孫である混合種を執拗に追っていた。・・・



前作「スピーシーズ2」のラストから続く物語で、シル役として出演した1作目「スピーシーズ 種の起源」とそのクローンのイヴ役として前作に出演したナターシャ・ヘンストリッジはイヴ役で特別出演してます。でも彼女の役はそんなけ、あとはイヴの娘・サラが引き継ぎます。本作では、ディーンが核融合実験炉トカマク装置を作っていたり、2004年製作としては中々先進的でした。ラストもそれでアメリアを処分するしね。あと最後にディーンがサラに「なぜ卵子がないのに俺を助けた?」と聞いたら彼女は「いつか分かるわ」と答えました。この答は、愛があるじゃないよ、彼女はエイリアンだから。オイラは、ディーンとサラがチェスをした後、彼は右掌を切ります。オイラはその時チェスの駒にサラのDNAが付いてて、ディーンの体内に入ったんじゃないのかな?と思いました。だってその後、教会でサラはディーンをやってと誘います。同種じゃないとサラは交尾したくならないでしょうからね。

2004年 アメリカOV Species3 ★★★
監督:ブラッド・ターナー
製作総指揮:フランク・マンキューソ・ジュニア
脚本:ベン・リプリー
撮影:クリスチャン・セルバルト
音楽:エリア・クミラル
美術 : キャメロン・バーニー
出演: ロバート・ネッパー アボット博士、1作目で犠牲になったフィッチの下で助手を務めた人物。サラの卵子に適合できる男性の精子を使って名声を得ようと目論む一方、ローラのような優しさを併せ持っている。終盤、混血種に襲われ致命傷を負い、ディーンにサラを託し息を引き取った。
ロビン・ダン ディーン、アボットに研究助主として引き抜かれた大学生。
サニー・メイブリー サラ、イヴとパトリックとの間に生まれた娘。
ナターシャ・ヘンストリッジ イヴ、1作目の敵・シルのクローンとしてアメリカ軍で生まれた生命体。1作目のヒーローで前作の主人公のプレスと共闘しパトリックと戦い致命傷を負い軍所有の救急車で搬送中にサラを産み落とす。その直後にパトリックを父に持つ混血種の子供に殺害される。
アメリア・クック アメリア、前作の敵であるパトリックが人間の女性と交わって誕生した混血種の女性。