第1話 存亡の序曲
ジョナスとファニングの2人の研究(吸血鬼の血の免疫力調査)が発端となり、中国の対鳥インフル用の新薬の開発を目指し立ち上がったプロジェクト・ノア。開発を急ぐ研究者たちは被臨床試験者として今までの死刑囚12人に加え、神経単位が多い若者、10歳で母を失った少女エイミーに目をつける。エイミーを連れてくるよう指示された元特殊部隊の捜査官ブラッド・ウォルガスト、ドイルは早速確保に向かうが、異変を感じ取ったエイミーは逃げ出してしまう。何とかドイルが確保したが、ブラッドは同じ年頃の娘を亡くしており、だんだんエイミーに感情移入する。そして遊園地で遊んだ後、ブラッドは同僚ドイルを気絶させて、二人で逃避行を開始した。
第2話 約束
リチャーズの追跡を振り切ろうと必死で逃げるブラッドとエイミー。銃撃戦でケガを負ったブラッドは、海軍時代の上司レイシーに助けを求めることにする。そこに元妻ライラも駆けつけてきて事情を察知する。翌朝カナダにボートで逃げようとする時にリチャーズが追ってきた。銃撃戦になりレイシーが怪我をして倒れ、ブラッドはエイミーを逃がすために自首する。しかし撃たれそうなブラッドを見てエイミーは見捨てず、出てきて一緒に捕まってしまう。プロジェクト・ノアの感染者達はどうもテレパシーを使ったり、お互いの夢に入れるようだ。感染者の世話をするグレイはショーナに優しかったが、シモンズは馬鹿にして虐めていた。ある日、牢屋の前でシモンズはショーナに捕まり吸血されて死んだ。
第3話 悪夢と希望
ファニングはテレパシーで、ショーナにリチャーズと話して操れと命令する。2012年ショーナはラスベガスで母と義父ダニーを刺殺した。理由はダニーが彼女の貯金を盗み、8歳から16歳までずっとレイプされていたことを母も見て見ぬふりしていたからだ。今回シモンズを襲ったショーナは催眠ガスで眠らされて紫外線照射で殺されそうになるが、リチャーズは何故か途中で止めた。ブラッドとエイミーは、ついにコロラド州テルライドのプロジェクト・ノアの研究所に移送された。初めは別々だったが、エイミーの部屋で一緒に過ごせることになったブラッドは隣に自分が連れてきた黒人の青年、アンソニー・カーターがいることに気づく。そして、エイミーもファニングの血を注射されて仲間入りする。ブラッドは掃除夫グレイを気絶させて、4Bの網膜スキャンを突破して中へ入る。多くの吸血鬼=感染者を見て驚き、ジョナスと話をする。レイシーとライラはプロジェクト・ノアの告発を準備中だ。ライラはケーブルTVのキャスター・シエラに接触してネタを提供していた。
第4話 ざわめく血
アンソニー・カーターの悪夢は日に日に悪化していた。以前アンソニーは自分の家を売るために、不動産屋のレイチェルと付き合っていた。しかし、レイチェルは既婚者で嘘を言っていた。レイチェルは旦那に別れ話を持ち出して殴られてアンソニーの下に来て真実を語った。翌朝アンソニーが起きるとプールでレイチェルが浮かんで死んでいた。彼は何も言わず捕まった。この悪夢の中にファニングは現れ、「お前は死ぬか?俺たちの家族になるか?選択せよ」と迫る。そして、アンソニーは家族=吸血鬼になることを選んだ。一方、ジョナスはファニングと被験者たちの脳の活発な動きに目をつけ、悪夢が無関係ではない事に気づく。同じ頃、リチャーズの部下のポールソンは屋上から錯乱して銃を乱射、脱出するヘリを要求した。ブラッドが交渉してなだめるが、リチャーズが隙を見て射殺した。シエラはケーブルTVのオンエアの当日に殺される。レイシーとライラはケーブルTVの訃報を見て、慌てて逃げ出す。
第5話 脱走計画
アンソニーの変身時に彼の血を浴びてしまったジョナスは、自ら4Bの収容室へ入ることを決める。2012年ジョナスのヨーロッパ出張の壮行会の夜、ファニングはジョナスの妻・エリザベスに永年の恋心を明かし、寂しがるエリザベスと一晩を共にする。ポールソンの一件を受けて、リチャーズの上司である国防総省副長官ホーレス・ギルダーがプロジェクト・ノアにやってくる。彼はここのプロジェクトを鳥インフル対策ではなく、兵器開発に方向転換しようと考えていた。そんなギルダーにペット医師は被験者を操る方法があると話す。ペット医師はウィンストンを使ってテスト成功。そしてギルダーの前で試すも何故か失敗した。その後、一人で実験をした時、ウィンストンに逆に操られ、噛まれて命を落とす。ウィンストンは一目散に脱走する。同じ頃、ニコールは兵器開発に反対してブラッドとエイミーを逃がすよう手配していた。その後、ウィンストンとブラッドらが廊下で鉢合わせして、ブラッドが襲われた時、エイミーは絶叫。サイコキネシスでウィンストンを吹っ飛ばした。
第6話 惨劇の味
プロジェクト・ノアからウィンストンが脱走し、リチャーズたちは対応に追われる。ウィンストンはリチャーズが連れてきたライラの車を襲い、ライラは森に逃げる。ブラッドが母の形見の本を捜してくれないことに腹を立てたエイミーは反抗的になり、ウィンストンの見るものが垣間見えるので、ギルダーの捜索を手伝うと申し出る。ジョナスは、ファニングに操られ血清を打ちアルツハイマー病から目覚め不思議がるエリザベスに全てを打ち明けようと決心する。ニコールはエリザベスを助けるため、エイミーの血清がファニングに勝つのではと考えて試すも失敗した。ジョナスとニコールは感染者処分を決行、すべての部屋で紫外線照射を行うも、ファニングが死ぬとエイミー、エリザベスも死ぬと分かり中断する。
第7話 特別な子
ギルダーの策略で車のトランクに拘束されたブラッドらは外に出された時、反撃して3人を始末する。そしてポンプ場を目指して歩いている時、また軍人に捕まり万事休すに陥るが、リチャーズが助けに来てくれて、無事研究所に戻れた。2016年シカゴ、ブラッドの娘エヴァはサッカーでゴールを決めてチームを勝利に導く。ブラッドはパーティーの準備中、ライラが鉛筆を入れ忘れたことに気づき買いに行く。クレカをさっきエヴァに渡してあったので、彼女が対面の店からクレカを持ってくるのが見えた。その瞬間、店で強盗が現れ、そこへ知らずに入ってきた娘エヴァは撃たれて亡くなってしまった。この件で夫婦仲も悪くなりブラッドは復讐に燃え犯人を射殺。親友のリチャーズが、慌ててこの殺人をもみ消してくれて、プロジェクト・ノアの仕事をくれた。アンソニーはエイミーの夢に出てきてママのことを聞く。ママは学校入学の申請を忘れ、エイミーは学校へ行けなくなり、ママと喧嘩し家を飛び出す。夜、家に帰るとママは薬物の過剰摂取で亡くなっていた。研究所の責任者はギルダーに代わり、セキュリティーは、新たにマルティネスが担当。そして、ニコールのデータへのアクセス権は剥奪された。エリザベスは熱が上がり、だんだん選択の時が近づいてきた。彼女は不死者になるファニングの誘いを受けず、ジョナスを選び自ら死を選んだ。
第8話 分かれ道
ついに、ファニングと夢で対峙するエイミーだったが、現実の世界では彼女の体に異変が起こっていた。それでもエイミーは誘いを拒否。ギルダーはそんなエイミーを4Bへ移そうとし、ニコールと衝突する。ニコールは新たな抗ウイルス剤のヒントを思いつくが、セキュリティーの変更でラボに行けない。リチャーズは、セキュリティー設定を変更したマルティネスを誰か見たか?聞き込みをするが誰も見ていない。その男こそ2番目の感染者マルティネスであり、ギルダーは彼に操られていたのだ。ブラッド、ライラ、ニコールはギルダーを脅して無理矢理4Bへ。ニコールらは新しい抗ウィルス剤を作り成功するも、グレイにラボ内に閉じ込められてしまう。更に、グレイは通信ハブもぶち壊した。その後、グレイはリチャーズに拘束されるも自力脱出し、2つのキーを捻って感染者全員を外に出してしまう。しかも、4Bのエレベーターは不通になっていた。
第9話 光の中
地上にいるリチャーズたちの働きで何とかエレベーターの稼働には成功するが、4Bでは感染者たちがダクトを通って移動していた。天井を破り突然襲い掛かってきて、ライラはアンソニーに噛まれる。ブラッドはラボに閉じ込められたニコールを救出し、抗ウイルス剤を地上へ届けようとする。地上では4B爆破で処理しようと、意見が分かれていた。そんな中、エイミーはブラッドが死ぬことを知りながら選択する。泣きながら爆破のENTERキーを押す。リチャーズはブラッドに通気口の存在を教え、ブラッドはそれを上り始めるも、ニコールは2個の抗ウィルス剤を渡し、自ら銃で感染者の足止めをする。20秒後4Bは爆発、ニコールは爆死、ブラッドは庭から脱出できた。そして抗ウィルス剤をライラに打つ。実は感染者は死んでなくて、みんな地上に出てきた。リチャーズは、ブラッド、エイミー、ライラを助けるため、援護射撃しながら全員外に出た。ブラッドらは森を抜け、車に出会う。運転者はレイシーで車を持ってきてくれたのだ。彼女は神のお告げだと言って、感染者退治に一人で行く。リチャーズは感染者にぶん投げられ、頭を木にぶつけて動けない。そこへ、ショーナが来て尋ねる。「私たち、一人だけ助けれるの。私の血を分ければ貴方はデイウォーカーの不死者になり、普通のご飯も食べれるの。」と言う。リチャーズはそれを選び、二人でショーナの地元ラスベガスへ行くことになる。
第10話 最後の教え
レイシーはアンソニーのとどめをさして研究所内に入る。ジョナスが自ら死を選ぼうとしていたが、そんな彼の前にレイシーが現れ、止める。「貴方は罪をあがなわないといけない、安らかな死は罪のない人の物だ。」と彼女は言った。30日後、オレゴン州ジョゼフの山中で、ブラッド、ライラ、エイミーは幸せに暮らしていた。アメリカの4都市は既に感染者により陥落した。ニコールに抗ウイルス剤を託されたブラッドはCDCを待っていたが、いつまで経っても連絡はない。ライラは国境なき医師団と会い、CDCへ一人で行くと言い出した。自分の血液が役立つことを、彼女は医者だから知っていた。ブラッドは嫌々了解してエイミーと残ることにした。ジョナスは抗ウィルス剤試作品を作って自ら打ったが、世界はアメリカに厳しい声を届けていた。中国はCDCは壊滅して抗ウィルス剤は供給不能だろうと言い、英国は軍事的に核で消毒するとまで言った。ブラッドの友達ボブがファニングに噛まれ、その後ブラッドもやられる。ブラッドのご近所さん夫婦は、噛まれたブラッドを殺そうとしたので、エイミーが覚醒してご近所さんを殺す。そして、ブラッドに抗ウィルス剤を注射して助ける。エイミーは一人小屋を出て森を歩くと、空に光が何本も通っていた。核ミサイルが発射されたのだ。97年後のパームデザートで、エイミーは今日も感染者を始末しながらブラッドを探していた。彼も不死者だから生きていることは、彼女も確信があった。世界はファニングの言う通り、吸血鬼のものになっていた。、、、幕。
このコロナ禍が始まる前に公開されてたアメリカのテレビドラマ。吸血鬼=不死者とウィルス、パンデミックと掛け合わされてて、今年にピッタリな内容でした。ただリーダーのティム・ファニング達が最後脱走するのは分かってましたが、9話と10話は、はしょり過ぎ。抗ウイルス剤が出来て人間の巻き返しやバトルシーンがもうちょっと描かれても良かったのかな?と思いました。だって、ラストで唐突に核ミサイルで消毒というのは、あまりに非現実的ですし。確かに吸血鬼の退治にはなりますが、自然を壊しすぎ、地球が怒っちゃいます。もしかすると天変地異乱発になるかもしれません。それなら、吸血鬼用、まっ、デイ・ウォーカーには効かないけど、紫外線照射機なんか作って対抗すれば良いのに、と思いました。
2019年 アメリカTV THE PASSAGE ★★★
企画:リズ・ヘルデンス
製作総指揮:リズ・ヘルデンス、マット・リーヴス、リドリー・スコット、デヴィッド・W・ザッカー、アダム・カッサン、ジェイソン・エンズラー
原作:ジャスティン・クローニン
出演:マーク=ポール・ゴスラー ブラッド・ウォルガスト
サナイヤ・シドニー エイミー・ベラフォンテ
ジェイミー・マクシェーン ティム・ファニング
ヘンリー・イアン・キュージック ジョナス・リア
キャロライン・チケジー ニコール・サイクス
エマニュエル・シュリーキー ライラ・カイル
ブリアンヌ・ハウイー ショーナ・バブコック
マッキンリー・ベルチャー三世 アンソニー・カーター
ヴィンセント・ピアッツァ クラーク・リチャーズ
ジョナスとファニングの2人の研究(吸血鬼の血の免疫力調査)が発端となり、中国の対鳥インフル用の新薬の開発を目指し立ち上がったプロジェクト・ノア。開発を急ぐ研究者たちは被臨床試験者として今までの死刑囚12人に加え、神経単位が多い若者、10歳で母を失った少女エイミーに目をつける。エイミーを連れてくるよう指示された元特殊部隊の捜査官ブラッド・ウォルガスト、ドイルは早速確保に向かうが、異変を感じ取ったエイミーは逃げ出してしまう。何とかドイルが確保したが、ブラッドは同じ年頃の娘を亡くしており、だんだんエイミーに感情移入する。そして遊園地で遊んだ後、ブラッドは同僚ドイルを気絶させて、二人で逃避行を開始した。
第2話 約束
リチャーズの追跡を振り切ろうと必死で逃げるブラッドとエイミー。銃撃戦でケガを負ったブラッドは、海軍時代の上司レイシーに助けを求めることにする。そこに元妻ライラも駆けつけてきて事情を察知する。翌朝カナダにボートで逃げようとする時にリチャーズが追ってきた。銃撃戦になりレイシーが怪我をして倒れ、ブラッドはエイミーを逃がすために自首する。しかし撃たれそうなブラッドを見てエイミーは見捨てず、出てきて一緒に捕まってしまう。プロジェクト・ノアの感染者達はどうもテレパシーを使ったり、お互いの夢に入れるようだ。感染者の世話をするグレイはショーナに優しかったが、シモンズは馬鹿にして虐めていた。ある日、牢屋の前でシモンズはショーナに捕まり吸血されて死んだ。
第3話 悪夢と希望
ファニングはテレパシーで、ショーナにリチャーズと話して操れと命令する。2012年ショーナはラスベガスで母と義父ダニーを刺殺した。理由はダニーが彼女の貯金を盗み、8歳から16歳までずっとレイプされていたことを母も見て見ぬふりしていたからだ。今回シモンズを襲ったショーナは催眠ガスで眠らされて紫外線照射で殺されそうになるが、リチャーズは何故か途中で止めた。ブラッドとエイミーは、ついにコロラド州テルライドのプロジェクト・ノアの研究所に移送された。初めは別々だったが、エイミーの部屋で一緒に過ごせることになったブラッドは隣に自分が連れてきた黒人の青年、アンソニー・カーターがいることに気づく。そして、エイミーもファニングの血を注射されて仲間入りする。ブラッドは掃除夫グレイを気絶させて、4Bの網膜スキャンを突破して中へ入る。多くの吸血鬼=感染者を見て驚き、ジョナスと話をする。レイシーとライラはプロジェクト・ノアの告発を準備中だ。ライラはケーブルTVのキャスター・シエラに接触してネタを提供していた。
第4話 ざわめく血
アンソニー・カーターの悪夢は日に日に悪化していた。以前アンソニーは自分の家を売るために、不動産屋のレイチェルと付き合っていた。しかし、レイチェルは既婚者で嘘を言っていた。レイチェルは旦那に別れ話を持ち出して殴られてアンソニーの下に来て真実を語った。翌朝アンソニーが起きるとプールでレイチェルが浮かんで死んでいた。彼は何も言わず捕まった。この悪夢の中にファニングは現れ、「お前は死ぬか?俺たちの家族になるか?選択せよ」と迫る。そして、アンソニーは家族=吸血鬼になることを選んだ。一方、ジョナスはファニングと被験者たちの脳の活発な動きに目をつけ、悪夢が無関係ではない事に気づく。同じ頃、リチャーズの部下のポールソンは屋上から錯乱して銃を乱射、脱出するヘリを要求した。ブラッドが交渉してなだめるが、リチャーズが隙を見て射殺した。シエラはケーブルTVのオンエアの当日に殺される。レイシーとライラはケーブルTVの訃報を見て、慌てて逃げ出す。
第5話 脱走計画
アンソニーの変身時に彼の血を浴びてしまったジョナスは、自ら4Bの収容室へ入ることを決める。2012年ジョナスのヨーロッパ出張の壮行会の夜、ファニングはジョナスの妻・エリザベスに永年の恋心を明かし、寂しがるエリザベスと一晩を共にする。ポールソンの一件を受けて、リチャーズの上司である国防総省副長官ホーレス・ギルダーがプロジェクト・ノアにやってくる。彼はここのプロジェクトを鳥インフル対策ではなく、兵器開発に方向転換しようと考えていた。そんなギルダーにペット医師は被験者を操る方法があると話す。ペット医師はウィンストンを使ってテスト成功。そしてギルダーの前で試すも何故か失敗した。その後、一人で実験をした時、ウィンストンに逆に操られ、噛まれて命を落とす。ウィンストンは一目散に脱走する。同じ頃、ニコールは兵器開発に反対してブラッドとエイミーを逃がすよう手配していた。その後、ウィンストンとブラッドらが廊下で鉢合わせして、ブラッドが襲われた時、エイミーは絶叫。サイコキネシスでウィンストンを吹っ飛ばした。
第6話 惨劇の味
プロジェクト・ノアからウィンストンが脱走し、リチャーズたちは対応に追われる。ウィンストンはリチャーズが連れてきたライラの車を襲い、ライラは森に逃げる。ブラッドが母の形見の本を捜してくれないことに腹を立てたエイミーは反抗的になり、ウィンストンの見るものが垣間見えるので、ギルダーの捜索を手伝うと申し出る。ジョナスは、ファニングに操られ血清を打ちアルツハイマー病から目覚め不思議がるエリザベスに全てを打ち明けようと決心する。ニコールはエリザベスを助けるため、エイミーの血清がファニングに勝つのではと考えて試すも失敗した。ジョナスとニコールは感染者処分を決行、すべての部屋で紫外線照射を行うも、ファニングが死ぬとエイミー、エリザベスも死ぬと分かり中断する。
第7話 特別な子
ギルダーの策略で車のトランクに拘束されたブラッドらは外に出された時、反撃して3人を始末する。そしてポンプ場を目指して歩いている時、また軍人に捕まり万事休すに陥るが、リチャーズが助けに来てくれて、無事研究所に戻れた。2016年シカゴ、ブラッドの娘エヴァはサッカーでゴールを決めてチームを勝利に導く。ブラッドはパーティーの準備中、ライラが鉛筆を入れ忘れたことに気づき買いに行く。クレカをさっきエヴァに渡してあったので、彼女が対面の店からクレカを持ってくるのが見えた。その瞬間、店で強盗が現れ、そこへ知らずに入ってきた娘エヴァは撃たれて亡くなってしまった。この件で夫婦仲も悪くなりブラッドは復讐に燃え犯人を射殺。親友のリチャーズが、慌ててこの殺人をもみ消してくれて、プロジェクト・ノアの仕事をくれた。アンソニーはエイミーの夢に出てきてママのことを聞く。ママは学校入学の申請を忘れ、エイミーは学校へ行けなくなり、ママと喧嘩し家を飛び出す。夜、家に帰るとママは薬物の過剰摂取で亡くなっていた。研究所の責任者はギルダーに代わり、セキュリティーは、新たにマルティネスが担当。そして、ニコールのデータへのアクセス権は剥奪された。エリザベスは熱が上がり、だんだん選択の時が近づいてきた。彼女は不死者になるファニングの誘いを受けず、ジョナスを選び自ら死を選んだ。
第8話 分かれ道
ついに、ファニングと夢で対峙するエイミーだったが、現実の世界では彼女の体に異変が起こっていた。それでもエイミーは誘いを拒否。ギルダーはそんなエイミーを4Bへ移そうとし、ニコールと衝突する。ニコールは新たな抗ウイルス剤のヒントを思いつくが、セキュリティーの変更でラボに行けない。リチャーズは、セキュリティー設定を変更したマルティネスを誰か見たか?聞き込みをするが誰も見ていない。その男こそ2番目の感染者マルティネスであり、ギルダーは彼に操られていたのだ。ブラッド、ライラ、ニコールはギルダーを脅して無理矢理4Bへ。ニコールらは新しい抗ウィルス剤を作り成功するも、グレイにラボ内に閉じ込められてしまう。更に、グレイは通信ハブもぶち壊した。その後、グレイはリチャーズに拘束されるも自力脱出し、2つのキーを捻って感染者全員を外に出してしまう。しかも、4Bのエレベーターは不通になっていた。
第9話 光の中
地上にいるリチャーズたちの働きで何とかエレベーターの稼働には成功するが、4Bでは感染者たちがダクトを通って移動していた。天井を破り突然襲い掛かってきて、ライラはアンソニーに噛まれる。ブラッドはラボに閉じ込められたニコールを救出し、抗ウイルス剤を地上へ届けようとする。地上では4B爆破で処理しようと、意見が分かれていた。そんな中、エイミーはブラッドが死ぬことを知りながら選択する。泣きながら爆破のENTERキーを押す。リチャーズはブラッドに通気口の存在を教え、ブラッドはそれを上り始めるも、ニコールは2個の抗ウィルス剤を渡し、自ら銃で感染者の足止めをする。20秒後4Bは爆発、ニコールは爆死、ブラッドは庭から脱出できた。そして抗ウィルス剤をライラに打つ。実は感染者は死んでなくて、みんな地上に出てきた。リチャーズは、ブラッド、エイミー、ライラを助けるため、援護射撃しながら全員外に出た。ブラッドらは森を抜け、車に出会う。運転者はレイシーで車を持ってきてくれたのだ。彼女は神のお告げだと言って、感染者退治に一人で行く。リチャーズは感染者にぶん投げられ、頭を木にぶつけて動けない。そこへ、ショーナが来て尋ねる。「私たち、一人だけ助けれるの。私の血を分ければ貴方はデイウォーカーの不死者になり、普通のご飯も食べれるの。」と言う。リチャーズはそれを選び、二人でショーナの地元ラスベガスへ行くことになる。
第10話 最後の教え
レイシーはアンソニーのとどめをさして研究所内に入る。ジョナスが自ら死を選ぼうとしていたが、そんな彼の前にレイシーが現れ、止める。「貴方は罪をあがなわないといけない、安らかな死は罪のない人の物だ。」と彼女は言った。30日後、オレゴン州ジョゼフの山中で、ブラッド、ライラ、エイミーは幸せに暮らしていた。アメリカの4都市は既に感染者により陥落した。ニコールに抗ウイルス剤を託されたブラッドはCDCを待っていたが、いつまで経っても連絡はない。ライラは国境なき医師団と会い、CDCへ一人で行くと言い出した。自分の血液が役立つことを、彼女は医者だから知っていた。ブラッドは嫌々了解してエイミーと残ることにした。ジョナスは抗ウィルス剤試作品を作って自ら打ったが、世界はアメリカに厳しい声を届けていた。中国はCDCは壊滅して抗ウィルス剤は供給不能だろうと言い、英国は軍事的に核で消毒するとまで言った。ブラッドの友達ボブがファニングに噛まれ、その後ブラッドもやられる。ブラッドのご近所さん夫婦は、噛まれたブラッドを殺そうとしたので、エイミーが覚醒してご近所さんを殺す。そして、ブラッドに抗ウィルス剤を注射して助ける。エイミーは一人小屋を出て森を歩くと、空に光が何本も通っていた。核ミサイルが発射されたのだ。97年後のパームデザートで、エイミーは今日も感染者を始末しながらブラッドを探していた。彼も不死者だから生きていることは、彼女も確信があった。世界はファニングの言う通り、吸血鬼のものになっていた。、、、幕。
このコロナ禍が始まる前に公開されてたアメリカのテレビドラマ。吸血鬼=不死者とウィルス、パンデミックと掛け合わされてて、今年にピッタリな内容でした。ただリーダーのティム・ファニング達が最後脱走するのは分かってましたが、9話と10話は、はしょり過ぎ。抗ウイルス剤が出来て人間の巻き返しやバトルシーンがもうちょっと描かれても良かったのかな?と思いました。だって、ラストで唐突に核ミサイルで消毒というのは、あまりに非現実的ですし。確かに吸血鬼の退治にはなりますが、自然を壊しすぎ、地球が怒っちゃいます。もしかすると天変地異乱発になるかもしれません。それなら、吸血鬼用、まっ、デイ・ウォーカーには効かないけど、紫外線照射機なんか作って対抗すれば良いのに、と思いました。
2019年 アメリカTV THE PASSAGE ★★★
企画:リズ・ヘルデンス
製作総指揮:リズ・ヘルデンス、マット・リーヴス、リドリー・スコット、デヴィッド・W・ザッカー、アダム・カッサン、ジェイソン・エンズラー
原作:ジャスティン・クローニン
出演:マーク=ポール・ゴスラー ブラッド・ウォルガスト
サナイヤ・シドニー エイミー・ベラフォンテ
ジェイミー・マクシェーン ティム・ファニング
ヘンリー・イアン・キュージック ジョナス・リア
キャロライン・チケジー ニコール・サイクス
エマニュエル・シュリーキー ライラ・カイル
ブリアンヌ・ハウイー ショーナ・バブコック
マッキンリー・ベルチャー三世 アンソニー・カーター
ヴィンセント・ピアッツァ クラーク・リチャーズ
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