時は清王朝時代、中国武術の総本山である少林寺は、その力を恐れた王朝の影の実力者・赫索(かくさく)の武道弾圧政策によって、北少林寺と南少林寺に引き裂かれていた。北少林寺の中でひと際優れた拳士の智北(ちほく)は赫索の誕生日会で両親の仇を取るために、寺を内緒で抜け出して、獅子舞団に紛れ込む。一方、南少林寺からは、最強の拳士・智南(ちなん)と智北と同じように両親を殺された娘・青燕(せいえん)が送り出された。3人は北京に潜入して、紫禁城で盛大に催されていた赫索の誕生会に忍び込み赫索の暗殺を謀るが、巧妙な防御体制により失敗。辛くも脱出するが、追われる身となる。



逃亡する中で3人の間には友情と恋が芽ばえるが、青燕が南少林寺まで追ってきた赫索の船に捕らえられてしまう。智北と智南は赫索の船を竹の筏でせき止めて、船に乗り込み激しい戦いを展開。しかし、赫索の軍も強く彼ら自身では全てを倒すことができないでいると、そこに北少林寺と南少林寺の僧たちがなだれ込み、総督の軍は総崩れになった。形勢がヤバくなり、赫索は一人岸にあがり逃亡するが、目の前には北少林寺の釈忍師匠が立ちはだかった。間もなく智北も参戦。赫索は智南が藤棚を壊し、身動きを止められた時、青燕が無残にも赫索の首をはねた。智北と青燕はついに復讐を遂げた。そして智北は青燕との婚約者の印しの鈴を、智南に渡してその座を譲り、笑顔で北少林寺へと帰っていった。・・・幕

オイラは前2作は見ていないですが、これは、カンフー映画『少林寺』シリーズ三部作の最終作らしいです。(少林寺1、2、話の繋がりは無いようです。)若き日、未だ幼い顔のジェット・リーの華麗なカンフー・アクションを存分に堪能できる映画です。ストーリーはお決まりの両親の復讐劇なんですが、まあ、そんなのはどうでもいい感じで、ひたすらアクションのオンパレードです。(途中ジェットはヤギ飼い娘に扮するコメディもあります。)さらに、字幕で武術解説、双剣とか三節棍とか出てきますしね。

1986年 香港 南北少林 、Martial Arts of Shaolin ★★★★
監督:ラウ・カーリョン
製作:リュー・イェット・ユエン、アン・チ・カイ
製作総指揮:フー・チー
脚本:シ・ヤン・ピン
撮影:チャオ・アンサン
編集:チー・イン・ター
音楽:ジェームズ・ウォン
出演:ジェット・リー=リー・リンチェイ 智北(ちほく)偽名で鈴々(りんりん)を使う、女の名前じゃん、爆。
フー・チェン・チァン 智南(ちなん)、莆田(ほでん)少林寺(南少林)の拳士で青燕を守る。師匠は青燕の叔父である法仁大師。
ファン・チュウ・イェン 青燕(せいえん)
ユエ・チェン・ウェイ 総督の赫索(かくさく)
ユエ・ハイ 釈忍しゃくにん、嵩山(すうざん)少林寺(北少林)の師範、智北の師匠
チー・チュアンホワ 清の提督
イェン・ディ・ホア 無漏大師
チィ・チュアンホワ 将軍
チャン・ジェンウェン 北少林の管長