ある夜、雪の夜道で車がパンクし、レッカー車の到着を待っていた若い女性が黄色いスクールバスに乗った男ギョンチョルに連れ去られる。地元警察は大規模な捜索を開始。まもなく川底から切断された頭部を発見する。このバラバラ殺人事件の被害者は、引退した重犯罪課の刑事チャンの娘ジュヨンだった。一ヵ月前にジュヨンと婚約したばかりの国家情報院捜査官スヒョンは、ジュヨンが事件に巻き込まれる直前まで携帯電話で会話を交わしており、彼女を救えなかった自分のふがいなさを何度も呪う。深い絶望感に苦しむ彼は、自力で犯人を追い詰めると決心。上司に休暇を申し出、チャンが元部下から入手した捜査資料を受け取り、捜査線上に浮上した4人の有力容疑者をひとりまたひとりと力ずくで締め上げる。保険外交員を装って容疑者ギョンチョルの実家を訪ねたスヒョンは、ひとり息子から現在の住みかを聞き出すことに成功。ギョンチョルのねぐらで女性用の下着やバッグを発見し、この男こそが犯人だと確信する。ねぐらの隣には被害者たちをバラバラにした血生臭い作業場があり、排水溝からジュヨンの婚約指輪を拾い上げたスヒョンは大粒の涙をこぼす。そんな中、塾の送迎バスの運転手であるギョンチョルは、ジュヨンに続いて別の若い女性を惨殺、さらに塾生の少女を広大な畑に連れ込む。だが、そこにスヒョンが現れ(GPSのチップを車のNoプレートに取りつけてあった)真夜中のビニールハウスでふたりは初めて対峙する。スヒョンを刑事と察知したギョンチョルは、鎌を振りかざして先制攻撃を仕掛けるが、スヒョンは強烈なキックで相手をノックアウト。朦朧としたギョンチョルの左手の骨を砕き、GPSチップのカプセルを飲み込ませ、その場を立ち去る。やがて意識を取り戻したギョンチョルは、自分を逮捕することも、とどめを刺すこともしなかったスヒョンの真意がまったくわからず、再び蛮行に及ぶのだが……。



韓国映画の残虐度、残虐描写は「哭声 コクソン」とか見て凄まじいと感じていましたが、これもその一つです。主人公のイケメン・イビョンホンが出ていても関係ありませんね。犯人のギョンチョルのサイコ度は理解できましたが、嫁さん殺されたビョンホンの恨みっぷり、いたぶり具合も相当なものですなぁ、あのホステル、ソウにも負けませんよ、笑。ビョンホンは、警察に自首しようとするギョンチョルを目の前でかどわかして、本懐を遂げるのかと思ったら、もっと面白い復讐でした。それは、ギョンチョルの部屋の隣の工作場?のギロチンに彼をかけて、ロープで細工してドアを開けるとギロチン落下、斬首するというものでした。そして、ドアを開けるのは自分の父親で母親、息子にも首を見せるというものでした。ドアを開けるなと父母、息子に頼むギョンチョル。でもタオルを巻かれて声は聞こえません。「自分の親族に殺されて、あの世に行っても苦しみ続けろ」というビョンホンのメッセージだったのです。中々えげつないラストでしたわ。

2010年 韓国 악마를 보았다
監督:キム・ジウン
脚本:パク・フンジョン
撮影:イ・モゲ
編集:ナム・ナヨン
音楽:モグ
出演:イ・ビョンホン キム・スヒョン、国家情報院捜査官
チェ・ミンシク チャン・ギョンチョル、サイコ野郎
オ・サナ ジュヨン、スヒョンの婚約者
チョン・グクァン チャン、元重犯罪課の刑事、ジュヨンの父
チョン・ホジン 重犯罪課のオ課長
キム・ユンソ セヨン
チェ・ムソン テジュ
キム・シウン セジョン