香港で仕事を済ませたアルダーソン社のベス・エムホフは、結婚前の元カレ、ジョン・ニールと関係を持つためにシカゴに立ち寄る。2日後、ミネアポリス郊外の自宅で、ベスがけいれんを起こし意識を失う。ベスの夫ミッチ・エムホフは慌てて病院に運ぶが、ベスは死因不明で病死する。ミッチが自宅に戻ると継子のクラークがそっくりな症状で死んでいた。ミッチは濃厚接触者ということで隔離されるが、この病気に免疫があることが判明し解放される。自宅では10代の娘ジョリーが待っていた。アトランタではDHS(国土安全保障省)の職員らが、CDC(疾病予防管理センター)のエリス・チーヴァー博士に会い、この病気は11月の感謝祭を狙った生物兵器によるテロではないかとの懸念を伝える。チーヴァーはEIS(CDCの1部門)の「病気の探偵」であるエリン・ミアーズをミネアポリスに派遣し調査に当たらせる。ミアーズは発生源をベスまでさかのぼって突き止めた。しかし、ミアーズは地元の役人と交渉するが、感染拡大阻止に向けて協力を得ることができないまま、自ら感染し死んでしまう。ウイルスが広がるにつれシカゴやミネアポリスはロックダウンされ暴動や強奪などが発生する。



CDCではアリー・ヘクストールが、ウイルスがブタ由来の遺伝物質とコウモリウイルスの合成物であることを突き止めるが、治療の研究は行き詰まる。研究者らが新たに名付けたMEV-1というウイルスには、どの培地が適しているかが解明されないからである。カリフォルニア大学サンフランシスコ校のイアン・サッスマン博士は、MEV-1のサンプルは破棄するようにとの指示に従わず(チーヴァーは BSL-4 のみで取り扱うよう指示したので)コウモリの細胞を使う有効な培地を見つける。アリーはこれを突破口にウイルス開発を進める。他の研究者らはウイルスが接触感染し、変異すると基本再生産数(R0)が4の割合で広まることを突き止める。また、全世界で12人に1人が感染し致死率は25から30%になるだろうと予測する。フリーのジャーナリストで、陰謀論者のアランはウイルスについてのビデオをブログに公開する。その中には、レンギョウに由来するホメオパシーにより自身の感染が治ったと主張するものがあった。人々はレンギョウを求めて薬局に殺到する。テレビ番組でのインタビューで、クラムウィディはチーヴァーが密かに恋人オーブリーをシカゴ封鎖前に退避させたことを暴露する。チーヴァーは捜査対象となり公聴会への出席を求められる。レンギョウの売上げを伸ばそうと詐病したクラムウィディは、共同謀議と証券詐欺と過失致死の罪で逮捕されるが、熱心な支持者たち1200万人の金で保釈される。弱毒化ウイルスを使用して、アリーは有望なワクチンを見つける。感染患者からの同意を得る手間を省こうと、アリーは自身にその開発中のワクチンを勝手に注射して、感染患者である父親を見舞う。彼女はMEV-1に感染せずワクチンは有効であるとされる。その後、CDCはワクチン接種の順番を誕生日による抽選とした。この時点で全米では250万人、全世界では2600万人が死亡していた。香港ではWHO(世界保健機関)の疫学者レオノーラ・オランテスと公衆衛生職員らがベスを初発症例だと突き止める。政府職員のスン・フェンはレオノーラを拉致し、自身の出身村用にMEV-1のワクチン100人分を入手するための人質とする。WHOはワクチンと引き換えに彼女を解放させる。オランテスは、そのワクチンが偽物であることを知ると、そのことを村民に警告しようと走り出した。そして、最後には感染源の根源が回想シーンで描かれる。中国でベスが感染する何日も前に、ベスが取締役を務めるアルダーソン社のブルドーザーが熱帯雨林を伐採しまくり、コウモリの巣を破壊、コウモリは飛んで逃げていく。その1匹が豚小屋に飛び込んで、バナナのかけらを落とし、そのバナナを豚が食べてウィルスの宿主となる。その豚の子供は香港に運ばれて屠殺され、それを調理したシェフが手を洗わずに、ベスと握手をした結果、彼女は感染したのだ。・・・幕

新型コロナのパンデミックな現在、2011年製のこの映画を見ると、全く同じ展開で、余りにリアルすぎてゾッとしましたよ。ただ、このウィルスMEV-1は致死率20%以上の凄まじさ、映画の中では2600万人が亡くなったと言ってます。怖い、、、。映画では終盤ワクチンが完成して一件落着に向かいますが、最後に感染の原因シーンが出てきます。儲け優先のアルダーソン社の開発が、コウモリと豚をくっつけて、殺人ウィルスを作り出しちゃうのです。この幕切れは、現実の新型コロナも同じ顛末じゃないかと思いましたね。早く新型コロナのワクチン、治療薬ができることを、祈るばかりです。
以下、ウィキより
新型コロナウイルス"COVID-19"の世界的な感染拡大に伴い、デマと陰謀論の拡散、医療従事者の感染および伝染、買い占めや都市封鎖といった本作で描かれた事象の数々が現実に発生しており、考証を務めたイアン・リプキン医師もCOVID-19に罹患したことが複数のメディアで伝えられている。

2011年 アメリカ CONTAGION
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:スコット・Z・バーンズ
撮影:ピーター・アンドリュース
音楽:クリフ・マルティネス
出演:マリオン・コティヤール WHOの、レオノーラ・オランテス医師
マット・デイモン ミッチ・エムホフ
グウィネス・パルトロー ベス・エムホフ、アルダーソン社の取締役、ミッチの妻。最初の感染者。
ローレンス・フィッシュバーン CDCのエリス・チーヴァー博士
ケイト・ウィンスレット CDCのエリン・ミアーズ医師、エリスの部下。
ジュード・ロウ アラン・クラムウィディ、フリーのジャーナリスト、ブログでレンギョウという薬草が効くと吹聴して450万$稼ぐ。
ジェニファー・イーリー アリー・ヘクストール医師、ワクチンを開発する
サナ・レイサン オーブリー・チーヴァー、最初はエリスの彼女だったが、のちに結婚して、ワクチンをすぐに打てた。
エリオット・グールド カリフォルニア大学のイアン・サッスマン博士
ブライアン・クランストン ライル・ハガティ公衆衛生局士官部隊准将