マチューとアナ夫妻には、自己免疫疾患のせいで隔離部屋(カプセル)の医療装置から出られない11歳の娘サラがいた。ある日、パリで地震が発生し、街中が有毒の霧に包まれてしまう。2階に住むマチューらはマンションの最上階のベルカセム老夫婦の部屋に避難したものの、娘を部屋から救出できずにいた。レスキュー隊も為す術がなく医療装置のバッテリー切れが迫る中、2人はスーツを手に入れ、サラをカプセルから出すべく奔走する。・・・



2007年にミストってホラー映画があり、スカパーの番組表の中で同作品と勘違いしてて、ずっとスルーしてました。そして今回検索して違うと判明、見ました。
酸素マスクを探して脱出方法を探すマチューたち、サラの運命は?とハラハラする映画でした。でも、霧は化学兵器テロではなくて、地震により地下からやってきたとだけ分かり、最後までどういうものかも、分からずじまいでした。マチューとアナは外では生きていけない娘サラに、スーツを着せて外へ出そうとしまうが、その途中でサラは単独で酸素マスクが無くてもサラのカプセルのバッテリー交換に行きます。バッテリーが無くなると有毒な霧がカプセルに入るからです。しかし、交換したものの、サラは帰り道の階段で息つきました。そして、霧は最上階のベルカセム夫妻の部屋までじりじりと上昇。夫妻は永く幸せな人生だったと覚悟を決めて、2人ベッドで手をつないで仲良くあの世に旅立っていきました。(タイタニックと同じようなシーンですが、タイタ程ドラマティックではありません。)その後、マチューはやっとの思いで持ち帰ったスーツは炎で破損しており再び外へ。代替品を見つけてスクーターに乗ってマンションを目指しますが、人影を見て転倒します。ふらふらしていると前から2つの影が。なんとサラとノエでした。彼らにはこの霧は平気だったのです。この日から、マチューとサラの立場は逆転しました。マチューの世界はカプセルの中だけとなったのです。そんで幕。まっ、親父は閉じ込められましたが、最愛の娘サラには、初めて自由が与えられました。これで恋愛も出来るし。ある意味、ハッピーエンドでしたね。

2017年 フランス Dans la brume ★★★
監督:ダニエル・ロビィ
脚本:ギョーム・ルマン、ジミー・ベモン、マチュー・ドゥロジエ
撮影:ピエール=イブ・バスタール
編集:スタン・コレ イバン・ティボドー
音楽:ミシェル・コリボー
出演:ロマン・デュリス マチュー
オルガ・キュリレンコ アナ、マチューの妻。酸素マスク切れで、サラのバッテリーを交換しに行って帰りの階段で死す。
ファンティーヌ・アルドゥアン サラ、マチューとアナの娘。ノエに恋してる。
アンナ・ゲイラー コレット、アナの友達、同じ病気。
ミシェル・ロバン ノエ、アナの友達、同じ病気。