1985年、ロシアの宇宙ステーション、サリュート7号が突如として制御不能になった。このままでは地球に落下する恐れがあるため、宇宙飛行士をステーションに送り込んで直接修理することが決定。サリュート計画に当初から関わってきた技師ヴィクトルと退役パイロットのウラジミールが担当に選ばれ、ソユーズ・ロケットで現地へと向かう。彼らは無事サリュート7号に到着するが、ステーション内部は氷漬けになっており、全機能が停止していた。・・・



ロシア宇宙計画の歴史に残るスペースミッションを、国営宇宙開発企業ROSCOSMOS全面協力のもと映画化。1985年ソ連の故障した宇宙ステーションを修理に行く二人の宇宙飛行士の決死の物語。当時の米ソは冷戦中な為、アメリカはスペースシャトルを飛ばして回収にのり出します。ソ連にとっては技術を盗まれるのは御法度、アメリカに持っていかれるくらいなら撃墜しなければなりません。全編通して適度なハラハラ感が充満してました。困難なミッションを順番に書くと、手動ドッキングを奇跡的に成功させる→サリュート7号の船内は氷と水だらけ→水滴により酸素再生装置が故障→全電源消失→酸素不足で1人しか地球に帰れず、ウラジミール船長には死の宣告がくる→ヴィクトルは帰ることを拒否して、壊れた太陽パネルカバーを船外作業で取ることを提案→なかなか取れず二人とも死を覚悟したが、最後にウラジミールがぶっ壊して太陽パネルが起動、電気が回復。酸素も復活。二人は補給船を待って無事に地球に帰還したってお話でした。

2016年 ロシア Salyut-7 ★★★★
監督:クリム・シペンコ
脚本:アレクセイ・チュポフ、アレクセエイ・サモリョトフ、クリム・シペンコ
撮影:セルゲイ・アスタホフ、イヴァン・ブルラコフ
出演:ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ ウラジーミル・フョードロフ
パーヴェル・デレヴィヤンコ ヴィクトル・アリューヒン
アレクサンドル・サモイレンコ ヴァレリー、地球の指揮官
ヴィタリ・カエフ シュマコフ
ルボフ・アクショノーヴァ リリア、ヴィクトルの妻、妊娠中。