放浪生活を送る16歳の少女エレノアと8歳年上のクララが、海辺のリゾート地を訪れる。若いウェイターのフランクと知り合ったエレノアは彼に自分に似た孤独を感じ、親近感を抱く。同じ頃、クララは自分を買いに来た内気な青年ノエルを言葉巧みに丸め込んでいた。クララは彼が母から相続した老朽化したホテル「ビザンチウム」を改装して売春宿に仕立て、邪魔なポン引きの男を誘惑して海辺で殺した。クララとエレノアの真の姿は人間の血を吸って生きる吸血鬼の母娘なのだ。ある日、エレノアは自転車事故を起こしたフランクと再会。けがをした彼の様子をみて、エレノアはフランクが白血病である事を知る。フランクと心を通わせるにつれ、“自分たちの秘密を知った人間は抹殺する”という掟に良心の呵責を感じたエレノアは、自分の生い立ちを文章に綴る事でフランクに告白する決意をする。フランクは彼女の告白を信じれずに、しかし本当ならと動揺しながらもエレノアへの愛を貫こうとするが、それに気づいたクララはフランクの命を狙う。一方、クララが吸血鬼になるきっかけを作った“同盟”と呼ばれる不老不死の吸血鬼集団が2人に迫っていた。・・・



タイトルからゴシック調な作品かな?と思いましたが、イスタンブールの旧名とは全く関係なく、ビザンチウムとは、売春宿の名前でした、笑。吸血鬼の娘の悲哀を描いた映画で、以前の監督作インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの女バージョンとも言えます。娘エレノアは吸血する時は、死を迎えた人に対して吸血してあの世に行かせる役目を果たしており、死にゆく人からも天使と思われています。獰猛な吸血鬼というイメージからは程遠いですな。一方、母の方は自らのビジネス、身を守るため、娘を守るため殺しをしていますが、考えようによっては、母が稼いで臭い仕事をしてくれるから、エレノアはお嬢様吸血鬼できるとも言えます。本作の吸血鬼たちは全員Day Walkerであり太陽光線は全然平気です。そして吸血しても仲間は増えません。吸血鬼になる為には孤島の神殿に行き、自らと同じ顔の人に殺されなければ不死者にはなれないという限定付きでした。また、殺す時は首を切り落として、燃やす必要があります。最後にエレノア役のシアーシャ・ローナンは清楚系の美人ですなぁ、サスペリアのジェシカ・ハーパーを思い出しました。オイラの好みですわ。

2012年 イギリス・アイルランド Byzantium
監督:ニール・ジョーダン
原作戯曲:モイラ・バフィーニ
脚本:モイラ・バフィーニ
撮影:ショーン・ボビット
プロダクションデザイン:サイモン・エリオット
衣装デザイン:コンソラータ・ボイル
編集:トニー・ローソン
音楽:ハビエル・ナバレテ
出演:シアーシャ・ローナン エレノア
ジェマ・アータートン クララ、エレノアの母、売春宿に売られて肺病になり死にかけていた時に、ダーヴェルから不死者の島の地図を盗んだ。
サム・ライリー ダーヴェル、ルヴェン大佐の部下。
ジョニー・リー・ミラー 海軍のルヴェン大佐。クララを売春宿に売り飛ばす。ダーヴィルの死後、遺産を横取りした。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ フランク、白血病を患う青年。エレノアと愛し合い、最後は不死者になる。
ダニエル・メイズ ノエル。クララを愛し、自らのホテルを売春宿に差し出した。
マリア・ドイル・ケネディ モラッグ、ノーセイブン高校の先生。
ウォーレン・ブラウン ギャレス
トム・ホランダー  ケヴィン、ノーセイブン高校の先生。真実を知ったためクララに殺された。