全米の防衛産業をリードするノートン・サイバーダインから遺伝子合成兵士シンジェノアが脱出し、開発者のイーサン・バレンタインら数名が殺された。実はこの事件は美しい野心家の重役ポーラ・ゴースキィによって仕組まれたものだった。脱走したシンジェノアは、今度はイーサンの姪スーザンを襲い、彼女は危機一髪のところで助かるが警察はその話を信じなかった。しかし、ノートン社の記事を書いている記者のニック・カレイはそれを大スクープだと考えた。何とか証拠写真を手に入れ、真相を探るべくノートン・サイバーダインに赴いた彼らを待っていたのは、部下に裏切られ狂気に支配された社長カーターとシンジェノアの大群だった。・・・



ヌメヌメして黒光りしている、半魚人のような造形のシンジェノアは中々好きですね。ただ水が弱点なのは人造兵士としてはどうなのかな?とは思います。戦争中に雨が降ったら終わりなのでは?笑。そして、最初の原型から無性生殖で卵からかえる2代目は、ちょっと変わっていましたね。体も大きくなり、蝙蝠の羽のような膜も付いてました。そしてレーザーガンでバラバラにされても、また動いてくっ付いて再生もできます。(この時はポーラの細胞も取り込んでしまいますが)。脚本的には社長が狂うとは思っていず、ここは驚きの展開でした。しかし、この俳優さんは「死霊のしたたり」のヒル博士だから狂っても致し方ないのかもね、ニヤリ。

1990年 アメリカ Syngenor ★★★
監督 :ジョージ・エランジアン・Jr
製作総指揮:マルセル・R・エランジアン
脚本 :ブレント・V・フリードマン
音楽 :トーマス・チェイス、スティーヴ・ラッカー
出演:スター・アンドレフ スーザン・ヴァレンタイン
ミッチェル・ローランス ニック・カレイ
デヴィッド・ゲイル カーター・ブラウン社長
チャールズ・ルシア スタン・アームブリューワー、ノートン社の宣伝部長に昇格。
リバ・スピアー ポーラ・ゴースキィ、ノートン社の重役だが社長を落として会社乗っ取りを企む。部下はスタン。
ルイス・アークエット イーサン・ヴァレンタイン、スーザンの叔父さん。シンジェノアの生みの親。