ロレーヌ地方、ドイツ国境近くにあるモンタヌス派教会の修道院。その禁断の第13号室の壁に、新入りの修道士がキリスト像をクギで打ち付けたところ、そこから血が流れ出てきた。現場に赴いたニーマンス警視率いる捜査班が壁をスキャンしたところ、中に死体が埋め込まれていることが判明する。一方、若い刑事レダは麻薬犯罪を捜査中、イエス・キリストそっくりの格好をして心身の衰弱した男に出くわした。不可解なうわごとを口走るその「イエス」は入院するが、僧衣に身を包んだ何者かに命を狙われる。気づいたレダがこれを追跡するが、超人的な体力を持つ暗殺者に逃げ切られてしまう。そして、ニーマンスも壁に埋められた男フィリップの人脈から、「イエス」にたどりつく。また、事件のあった修道院や各地の掩蔽壕が、第二次世界大戦中に使われた要塞「マジノ線」によって地下でつながっていることもわかった。ニーマンスとレダ、そして宗教の専門家である捜査官マリーは協力して調べを進めてゆくが、フィリップの知人である12使徒と同名の人々が次々に殺されていく。広大な地下迷宮であるマジノ線。そこに秘められた何かをめぐって、巨大な陰謀がうごめいていた。・・・


前回は、ナチの優生学を秘密裏に執行する大学が題材でしたが、今回は宗教的になり、またドイツ絡みで、ドイツの政治家へメリッヒが黒幕となり、ロタールの財宝とキリストの自筆の本を強奪し、ヨーロッパを精神的に(宗教絡みで)制圧しようと企みます。(実際何するかは映画の中では語っていませんが、キリストの自筆本を手に入れたら完璧です、オイラはそう思います。)しかし黙示録に出てくる7天使、、、こいつらはアンフェタミンという薬を飲んで、銃で撃たれても痛みも感じずスーパーマンになってるんですが、人間がそこまでは、ちょっとやり過ぎな感は有りますね。30m」の廃墟から飛び降りても平気ってのはおかし過ぎるでしょ。そんでラストは、へメリッヒがキリストの本を手に取って仕掛けが動いて湖の水が流れ込み死亡者連発なんですが、オイラは水じゃなくて、インディジョーンズの1みたいな、ド派手な神の光線を期待していましたから、ちょっと残念でしたね。またエンディングテーマが、何故かパンクのイギーポップのNo Funのカバー。これには驚きました。

2004年 フランス映画 CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE、LES RIVIERES POURPRES 2 - LES ANGES DE L'APOCALYPSE ★★☆
監督:オリヴィエ・ダアン
製作:アラン・ゴールドマン
共同製作:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
撮影:アレックス・ラマルク
音楽:コリン・タウンズ
出演:ジャン・レノ ニーマンス警視
ブノワ・マジメル レダ
クリストファー・リー ヘメリッヒ
カミーユ・ナッタ マリー
セルジュ・リアブキン ヴァンサン神父
アンドレ・ペンヴルン ドミニク神父
オーグスタン・ルグラン イエス似の男
ガブリエル・ラズール イエス似の男の妻