関西のヤクザ、坂西組の三代目組長・坂西武雄が倒れて入院、妻の葉月が一万五千人余の組員を抱えて切り盛りしていた。組長代行の舎弟頭・寺田は組の企業化を進めて四代目を狙っている。そんな時、坂西のためなら命もいとわない子飼いの若頭補佐・赤松が出所してきた。赤松には権力志向はないが、寺田と意見が合わず対立、やっと赤松が折れて仲直りしてる時、三代目が急死する。



また、赤松をめぐって葉月とクラブ「ローズタトウ」のママ、野方操は激しく女の情念の火花を散らす。赤松は瀬戸にある坂西の生家に葉月を訪ね、寺田が入れ札で四代目組長に決まったことを報告した。葉月は赤松に3億円を渡し「寺田との戦争に勝て!」と言い放つ。赤松は寺田の知恵袋・木曽を射ち殺して宣戦布告、アリバイ工作のために操の家に居候している清美という女を強姦して利用する。しかし操と婚約しながらも、ソープ嬢でも健気に生きる清美の姿に惚れていった。寺田は赤松を組から破門するが葉月から三代目指名の遺書があることを聞かされ、焦りから赤松と清美が子供が出来たと会っている埠頭にヒットマン2名を差し向けた。清美は撃たれて即死したが、赤松は未だ息が有ったが、操の店ローズタトウを売ると脅した恨みをかっており、操が差し向けた若者がジャックナイフで赤松を刺す。そして赤松は絶命した。後日弁護士立会いの下、遺書が公開された。そこには寺田を四代目組長に、赤松を組長補佐に指名していた。面食らった葉月はその遺書を破り捨て無効だと宣言、坂西組を自らの肩に負うことを決心したのだった。・・・幕

このシリーズは今回3作目でも一作品で完結、前作との繋がりは全く無いので、どこから見てもそれなりに楽しめます。三田佳子が、女の強さ(極道顔負けの根性)と弱さ(おなごの優しさ)、2面性をきっちり演じているのは好感が持てました。でも、どっちかというと弱さの演技が多かったかな???オイラの場合、志麻姉さんが好みなんで仕方ないかも。また阿波組のピラニアの水槽の中にチャカが隠されているのには笑ったね。しかし、ローズ・タトゥでの女の意地の張り合いは、葉月姉さんもヤキモチ焼き過ぎで開店当日に「この店こうたる」とか、ちょっと滑稽すぎるんじゃないかな?と疑問に思いました。そんな葉月姉さんは、遺言の存在を最後まで隠したばかりに、思い通りに事が運ばず、結局自分が一番大事な赤松を殺してしまったのでした。世の中、中々上手くは行きませんね。

1989年 日本・東映 ★★★
監督:降旗康男
プロデューサー:奈村協 、 妹尾啓太
原作:家田荘子
脚本:高田宏治
企画:日下部五朗
撮影:木村大作
音楽:三枝成彰
出演:三田佳子 坂西葉月
かたせ梨乃 野方操、ヤクザの夫・淳之助の股間を撃ち2年半収監、出てきた。
丹波哲郎 坂西武雄
萩原健一 赤松徹郎
成田三樹夫 寺田竜吉、坂西組組長代行
浜田晃 木曽忠久、寺田の子分で経理担当。赤松に元の浄心会の親分を殺されている。
上田耕一 児島貫一、寺田一派
綿引勝彦 阿波隆行、坂西組で寺田に反目する。赤松を四代目に推す。
西川峰子 阿波友見、阿波の嫁
田中隆三 松江勝巳、浄心会の鉄砲玉、赤松らを狙う。
吉川十和子 松江清美、ソープで働く勝巳の妹。
大門正明 結城弁護士、葉月の顧問弁護士、坂西武雄の遺言状を預かっている。
小松政夫 野方淳之助、操の夫、落ちぶれヤクザ