粟津環(たまき)は堂本組若頭補佐で粟津組組長の妻である。気丈な彼女は服役中の夫・等に替わり500人の組を守っていた。ある日、環は貧しい工場を経営する父・保造と暮らす妹・真琴に縁談を持ちかけた。そんな時、本家・堂本組総長が急死した。関西を拠点に全国的に勢力を持つ堂本組は、傘下組員二万人の暴力団で粟津組はその直系である。堂本組の跡目相続人は故人の遺言によって若頭の柿沼に決定した。これを不満とする舎弟頭の蔵川は、同補佐の小磯らを引き連れて朋竜会を結成。環はあくまで堂本に忠誠を尽し、3ヶ月で仮出所する粟津等組長を会長に据えるという小磯の誘いを断る。



小磯は傘下系列の愛知県半田市の杉田組組長の杉田に柿沼暗殺の指揮を命じた。一方、アルバイト先のスナックで杉田にしつこく言い寄られていた真琴はバカンスを楽しむグァム島で偶然、彼と再会。そして、コテージで力ずくで抱かれた。杉田は兄弟分の川瀬組組長・川瀬(愛知県常滑市)と共に柿沼暗殺のための拳銃の試射に来ていたのだ。帰国した真琴は環に縁談を断り、やくざと関係したことを告げた。
ある日、堂本組二代目・柿沼が射殺された。すぐに、愛知県常滑市の暴力団員・川瀬が自首して出た。TVでそれを知った真琴は常滑へ杉田の元へ向かう。そして杉田と真琴は子分に囲まれながら、事務所で結婚式を挙げる。だが、杉田は突然踏み込んで来た刑事たちに逮捕された。その時、真琴は杉田が柿沼を射止めた拳銃を隠しながら渡された。ある夜、粟津組系組長の妻たちが集まる“懲役やもめの会”で、環が小磯系組員の襲撃を受けた。このまま抗争を続ければ、双方の組織が壊滅しかねないと案じた堂本の妻、絹江は関東に手打ちの仲介を頼むと環に告げる。環は小磯の妻、泰子の手を借りて小磯と会い戦争終結を話し合った。
一方、保釈となった杉田は朋竜会解散の真偽を確めに大阪へ。家族とヨット・ハーバーで海水浴を楽しむ小磯に水中から忍び寄り、解散の真偽を確かめるも未だ決めてないと言われた。結局、服役中の粟津が堂本組の三代目に決定となる。大阪に戻った真琴は父親の急死を知る。真琴は環のもとで暮らし始めたが、ある朝、見張りの清野伴司と出かけた際、喫茶店で杉田の子分・花田太市と再会した。杉田のもとへ行くという真琴を環は必死に止める。激しい喧嘩の後、「今日限り、わてらは姉妹でない。」と環は妹を送りだした。ボロアパートで杉田と真琴の久方ぶりの逢瀬の際中、伴司が飛び込んで来て杉田を刺殺した。そして粟津等の保釈の日、環や組員が見守るなか、船から降りてきた粟津は太市によって射殺された。・・・幕

極妻シリーズの第1作。34年前に見て、アマゾン・プライムのこれが3回目かな。やっぱ、岩下志麻姉さんの色気と関西弁の強烈さに何回見てもKOされますなぁ。ラストも中々どぎつい血みどろ合戦。若さ満点の竹内力と清水宏次朗が頑張ってました。また本家の絹江姉さんの台詞が心に残ります。「女房の後押しが無いと男稼業は立ってゆかしまへん。せいぜい、きばっとくれやっしゃー。」ええ言葉やのう。

1986年  日本・東映 ★★★★
監督:五社英雄
原作:家田荘子
脚本:高田宏治
企画:日下部五朗 、 奈村協
撮影:森田富士郎
音楽:佐藤勝
出演:岩下志麻 粟津環(あわづたまき)
かたせ梨乃 池真琴(いけまこと)
大坂志郎 池保造、環、真琴の父親
世良公則 杉田潔志、小磯明正の子分
竹内力 花田太市、杉田の子分
成田三樹夫 小磯明正
佳那晃子 小磯泰子、明正の妻
清水宏次朗 清野伴司
岩尾正隆 堂本組二代目の柿沼辰郎
小松政夫 川瀬肇(かわせはじめ)川瀬組組長。二代目の柿沼を射殺する。
佐藤慶 粟津等
藤間紫 堂本絹江
円浄順子 川瀬秋子
汀夏子 井手緋紗子
明日香尚 滝江
八神康子 はつ
芹明香 早崎久美
春やすこ 由香利
内藤やす子 恵
松尾和子 柴田梓
家田荘子 清美