フランス人オカルト学者デュック・ドゥ・リシュリュと彼の友人レックスは、弟子のサイモンがモカタと呼ばれる男が率いる悪魔崇拝のカルト教団にはまったことを憂慮する。林の中での怪しいイニシエーションの儀式を阻止し、サイモンと同席していた女性タニスを保護したデュックとレックス。だが、モカタは、巨大なタランチュラや死の天使を派遣し、再びサイモンを取り戻そうとする。善と悪の壮絶な対決の行方は……!?



悪魔の花嫁って邦題はちょい的外れです。花嫁は出てこずに黒ミサ、儀式をやる、甥っ子が憑りつかてるから父親代わりの叔父さん達が助けるって話です。前半サイモンが黒魔術にはまって、デュックが助けて、でも、またモカタに操られと、テレンス・フィッシャー監督のジリジリ演出が良いですね。サイモンが操られて十字架で自分の首を絞める下りは、ただ自分で取るんじゃなくて、執事に取らせるってとこも捻りが効いてます。その後、レックスとタニスのクラシックカー・チェイスも迫力ありました。そして魔法陣に立てこもるみんなを巨大タランチュラや死の使いが襲いに来ます。何とかデュック、サイモン、リチャード、マリーは無事でしたがタニスは死んでしまいます。更にリチャーズの娘ペギーが誘拐されて生贄にされそうになります。みんなは黒ミサの現場に駆け付けると、マリーに神が降臨して悪魔撃退の呪文をペギーと唱え、悪魔教団を焼き払い消滅させました。ここで終わりと思いきや、いきなり死の使いが来てた所までタイムトラベル。4人は魔法陣で眼覚め、森からタニスとレックスがやって来ます。死の使いはタニスでは無くて、自分を呼んだモカタを連れて行ったのでした。ちょっと、強引にタニスを復活させての、やり過ぎのハッピーエンドでは有りました。笑。

1968年 イギリス映画 The Devil Rides Out ★★★
Directed by Terence Fisher
Writing Credits :Richard Matheson...(screenplay)
Dennis Wheatley...(novel)
Music by James Bernard
Cinematography by Arthur Grant
Cast :Christopher Lee ... Duc de Richleau
Charles Gray ... Mocata、悪魔カルト教団の親玉
Nike Arrighi ... Tanith Carlisle (as Niké Arrighi)
Leon Greene ... Rex Van Ryn
Patrick Mower ... Simon Aron、デュックの弟子、サイモンの亡き父が空軍でデュックとレックスの同期だった。
Sarah Lawson ... Marie Eaton、デュックの姪っ子
Paul Eddington ... Richard Eaton、マリーの夫
Rosalyn Landor ... Peggy Eaton、マリーの娘