新聞記者のコリーは諜報部に務める情報屋(モール)・アーチャーからのネタで、悪事を働く企業経営者を追跡。しかし、いつもコリーが調べ始めると、その対象者達は亡くなっていた。(ヘッジコーは断熱材で窒息死、ベネットは下水で溺死、アランファルは線路で寝て自殺。ウィスキーの製造工場を日本に売却しようとしたベイン社長はウィスキーを飲まされて死亡。)次に、アーチャーは「Ares Project」というイラクへの武器密売組織を調べろと言ってきた。そしてコリーがジャージー島の武器商人アズールを訪ねると彼は既に風呂の中で無残な姿で死んでいた。更に、ジャージー島に行く前に立ち寄ったストロームフェリーに住む親友アンディまでもが殴られ焼かれて死んだ。コリーは連続殺人犯の容疑者としてマグダン警部らに追われる身に陥った。



物語は、コリーの取材シーンと、コリーの仲間たちの昔話が交互に出てきます。60分までは、まったり調で眠くなりました。そしてアズールと偽アンディの死から少し緊張感が増しました。サイコって題ですが、犯人のアンディは悪徳経営者に鉄槌を下す仕置き人って立場で、完全にトチ狂ってるわけではありませんでした。(自分は神の使いっぽい発言をしていますので、少しは狂っていますがね。笑)その後の死亡者はリンガリー医師(心臓発作を起こしたアンディの妹クレアに鎮痛剤を処方して死なせた。)、ウィリアム(アンディの会社アイコンに出資して、その会社を使って資金洗浄していた。)と続き、ラストでアンディはコリーも拉致り真実を話します。アンディは情報屋アーチャーであり、陰謀なんかは有りませんでした。ただ悪徳経営者を殺すことが目的だったのです。そして、何故コリーを巻き込んのかという理由は、軽い復讐だったのです。2人が幼い頃ストラスベルドの森で遊んでいる時、アンディは大男にカマを掘られて泣き叫びましたが、コリーは1回逃げてました。結局戻り2人は木で男を殴り殺し埋めたのでした。アンディはその時の恨みで復讐したのです。全てを知ったコリーは1時間待ってからマグダン警部に電話します。マクダン警部は「3分で来たのにアンディは居ない。お前逃がしたな。共犯でブチ込んでやる。」と言いましたが、コリーは自分が犠牲になろうと覚悟を決めてました。アンディにまだ仕置き人をさせる為に。

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1999年 イギリス映画 COMPLICITY ★★
監督:ギャビン・ミラー
製作総指揮:ジュリア・パラウ 、 マイケル・ライアン
脚本:ブライアン・エルスリー
原作:イアン・バンクス 「共鳴」
音楽:コリン・タウンズ
出演:ジョニー・リー・ミラー キャメロン・コリー、コカイン常習者、労働党支持者。
キーリー・ホーズ イヴォンヌ、ストラスベルド出身でコリーの幼馴染。ウィリアムと結婚しているがコリーと不倫。SM、アナルセックス、野外セックスの趣味は夫は知らない。労働党支持者。
ポール・ヒギンズ アンディ、ストラスベルド出身でコリーの幼馴染。湾岸戦争に行き地雷で死にそうになった経験がある。除隊後、ウィリアムの資金でアイコンを起業。そして300万ポンドで会社をウィリアムに売却。ストロームフェリーでヒッピー達と暮らしてる。労働党支持者。
ジェイソン・ヘザーリングトン ウィリアム、コリーの友達で弁護士で保守党支持者。イヴォンヌの夫。最後はアンディにジュメルとあだ名をつけられ、殺された。
レイチェル・スティルリング クレア、アンディの妹でジャンキー。セックス嫌いでヤクだけ。ストラスベルド出身でコリーの幼馴染。労働党支持者。
ブライアン・コックス マグダン警部、ロジアン警察本部所属。
ポール・ヤング フランク、コリーの先輩の新聞記者。ウィスキーの記事を書いている。
サミュエル・ウェスト ニール、諜報部の顧問でコリーの友達。
ヴァレリー・エドモンド ジョゼフィーヌ・ボイル、ジョシー。新聞社の編集長でコリーの元カノ。コリーにふられたので恨みを持っている。