新しい精神病院長に就任したエドワーズ博士は、白地に縞のある模様を見ると発作を起こす奇妙な病癖を持っていた。やがて彼はエドワーズ博士とは別人であることが発覚。本物のエドワーズ博士は、どこにいるのかわからぬまま、疑いの目は「彼、JB?」に向けられる。しかし、病院の勤務医であるお堅いコンスタンスは「JB」に一目惚れ、愛してしまい、「JB」の無罪を信じ二人で逃避行する。そして協力して彼の発作の原因である記憶をたどっていく。・・・



テンポよく話が進み、初っ端から、ぐいぐい引き込まれる良作です。イングリッド・バーグマンの絶頂期の作品と言われ、美貌と演技力がともに発揮されているとウィキに有りますが、美人ですが、ちょっとエラが貼っているので、オイラの好みじゃありません(超贅沢な、汗)。原題の『Spellbound』とは「魔法にかかった」「魅了された」「うっとりした」などの意味で、これは主人公コンスタンスの一目惚れを意味してますね。
さて、オチは、記憶の断片から二人はガブリエル谷でスキーをして当時を再現します。JBはジョン・ヴァレンタインであり、幼少期に弟を誤って殺してしまったことがトラウマになり、エドワーズ博士はスキー場で知り合い、一緒にスキーをしていた時、事故死したのでした。しかし警察が死体を引き上げて調べると、背後から射殺されてました。ジョンは捕まり、コンスタンスは必死に無罪を主張して調べ続けます。ある日、所長マーチソンが帰ってきてコンスタンスと話している時、以前エドワーズは知らないと言った彼が、「エドワーズは知り合いだが嫌いだった」と言いました。コンスタンスは、ジョンがエドワーズとして出社してきた時、彼は別人だと知っていたのに何故知らぬふりをしたのか?それはエドワーズが死んだことを既に知っていたからです。コンスタンスはマーチソンとジョンの夢の分析をします。そして最後にスキー中に背後から隠れて撃ったのは貴方だと暴きます。マーチソンは銃をコンスタンスに向けますが、彼女は言います。「今から警察に電話しますが、最初の殺人は心身障害で罪を免れるが、私を殺したら、立派な殺人者として電気椅子行きですよ。」と言って部屋を出ました。マーチソンは拳銃自殺しました。そんで、幕。
siroikyoufupos
1945年 アメリカ映画 Spellbound ★★★★
監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:デヴィッド・O・セルズニック
原作:フランシス・ビーディング
脚本:ベン・ヘクト、アンガス・マクファイル
撮影:ジョージ・バーンズ
幻想シーンイメージ: サルバドール・ダリ
音楽:ミクロス・ローザ
出演:イングリッド・バーグマン コンスタンス・ピーターソン
グレゴリー・ペック 偽エドワーズ博士→JB→ジョン・ヴァレンタイン
レオ・G・キャロル マーチソン所長
マイケル・チェーホフ ブルロフ博士、コンスタンスの恩師
ロンダ・フレミング メアリー