紅海で研究中のダイバーがサメに食い殺された。ダン教授とアンナは素性不明の青年ケインを後任として雇う。スーダンのカーツームの警察から逃走中のケインにとって研究助手は良い隠れ蓑だったが、教授の真の狙いが海底の沈没船ヴィクトリア号にあると知り、計画の乗っ取りを企てる。だが、その海は人食いザメが回遊する恐怖の海域だった・・・。


2018年9月6日に82歳で亡くなったバート・レイノルズの追悼という事で、スカパーでやってたHDリマスター版で再見。昔のVHS題は「ザ・シャーク」でしたが、今はこの題になってます。といっても、Jawsみたいなサメ映画じゃありません。サメの扱いは人間を始末する道具、銃みたいなもんですね。話は海洋を舞台にした金塊強奪作戦です。教授とアンナは金塊と言わず海洋調査と嘘こいて海に潜って沈没船を調べてます。それにたまたま助手になった武器商人ケインが加わります。そしてラスト、ケインと教授がダイビングして金塊を引き上げてるとアンナが裏切り、サメのいる海に血がいっぱいな魚の切り身をばらまきサメを刺激。教授は食われて、ケインは助かり乗船。そしてアンナを殴ったら、何故かバロック警部が出てきて金塊を横取りしようとします。そして、バルブを開けさせて水を船に入れます。ケインが金塊を警備艇に運んでいる時、反撃して警部を海へ。あっという間にサメの餌食になりました。ケインがアンナを起こして山分けしようと言ったら、いきなりアンナに銃を突きつけられて警備艇に移されます。警備艇のエンジンのキーはアンナが海に捨てました。アンナは金塊を独り占めして勝ち誇り大海原に去っていきます。じきに沈むとも知らずにね、、、ケインは最後に一言、「あばよ、アンナ」・・・幕でした。ラストに裏切りの連続、人間のエゴ全開のクライム・アクション映画でした。

1969年 アメリカ・メキシコ映画 Shark! ★★
監督:サミュエル・フラー
製作:スキップ・ステロフ、マーク・クーパー
原作:ヴィクター・カニング
脚本:サミュエル・フラー、ジョン・キングスブリッジ
撮影:ラウル・マルチネス・ソラレス
音楽:ラファエル・モロヨークィ
出演:バート・レイノルズ ケイン
シルヴィア・ピナル アンナ
バリー・サリヴァン ダン・マラーラ教授
アーサー・ケネディ アル中の医者ドク
エンリケ・ルセロ バロック警部