世界各地の戦場で戦ってきた傭兵ジェミー・シャノンは、世界的な鉱山会社の代理人エンディーンから、西アフリカの小国ザンガーロの政権安定度の調査を依頼された。それは、ザンガーロの地下資源プラチナを狙う鉱山会社から政権が転覆する可能性やそのような動きがあるか調べる事だった。ジェミーは野鳥の観察家キース・ブラウンとして入国し、調査や撮影を開始。しかし、ザンガーロのキンバ大統領のいる兵営を撮影したことから逮捕され、殴り倒されて強制送還された。・・・


フレデリック・フォーサイスの傑作小説を映画化、クリストファー・ウォーケン主演のアフリカの独裁政権転覆物語。でも、前半から中盤はウォーケンのジェミーの性格、心情が描かれています。そして戦闘準備で盛り上げて、ラストの突撃と相成りました。ジェミーの背景としては、彼は傭兵軍団のリーダーで、戦争へ行ってしまうので嫁のジェシーの父親に無理矢理離婚させられた。2年半たって殺し屋稼業をしながらも、人の温かさが欲しくなりジェシーとやり直そうと持ち掛ける。しかし断られ、失意のまま政権転覆作戦に参加する、、、いやー、全く寂しい人生ですね。それを悲しくも泣き叫ばず、沈着冷静な態度でこなすジェミーはウォーケンには、うってつけのキャスティングでした。

1980年 アメリカ映画 THE DOGS OF WAR ★★
監督:ジョン・アーヴィン
原作:フレデリック・フォーサイス
脚本:ゲイリー・ディヴォア、ジョージ・マルコ
撮影:ジャック・カーディフ
音楽:ジェフリー・バーゴン
出演:クリストファー・ウォーケン ジェミー・シャノン
ジョベス・ウィリアムズ ジェシー・シャノン、ジェミーの元妻
トム・ベレンジャー ドリュー、ジェミーの相棒の傭兵だが、キンバの女に撃たれて死す。
ポール・フリーマン デレク
エディー・タゴエ 黒人のジンジャ、脱出者20名以上連れてジェミーと海原で合流。
ジャン=フランソワ・ステヴナン ミッシェル、ジェミーの相棒の傭兵
コリン・ブレイクリー ノース、ザンガーロであったTV局の男。最後はロンドンで轢き殺された。
ヒュー・ミリアス エンディーン
ウィンストン・ヌシュナ オコーヤ医師、最後にジェミーが牢屋から出してザンガーロの大統領になる。