惑星ロミュラスのロミュラン帝国で謎の人物シンゾンによるクーデターが発生したころ、地球では惑星連邦宇宙艦エンタープライズの副長だったライカーと、カウンセラーのトロイとの結婚式が行われていた。エンタープライズはトロイの故郷の惑星へ向かう途上でロミュランとの中立地帯近くから発せられる陽電子波(ポジトロニックサイン)を感知、データのプロトタイプで兄とも言えるアンドロイド「B-4(ビーフォー)」を発見する。B-4は修理されデータの記憶を与えられるが、うまく記憶できない。その直後、エンタープライズにロミュラン帝国との和平交渉の任務が下る。ロミュラス星へと到着したピカードはロミュランの新総督シンゾンが自分のクローンであることを知る。ピカード艦長とシンゾンの交渉は進み、惑星連邦とロミュラン帝国との距離は縮まったかのように見えた。しかしシンゾンは、B-4を利用して艦隊の機密を盗み、さらに、シンゾンの乗艦シミターを訪れていたピカードとデータを拉致した。ピカードらはなんとか脱出しB-4は停止させられた。また、シンゾンの目的が、己の病気の治療のためピカードから骨髄移植を受けることと、シミターに搭載した超巨大セラロン放射線発射装置を使って地球の全生物を滅ぼすことだと明らかになる。エンタープライズが地球防衛のための配備に向かう途中、ピカードを狙うシンゾンが超巨大戦艦シミターで襲撃してきた。ロミュランの援護もあったが、最新最強のシミターには歯が立たず、またピカードの「血を引く」シンゾンの将才もあり、ついに大破に追い込まれたエンタープライズは、隙を見てシミターに体当たり攻撃をした。双方とも甚大な被害を受けて戦闘不能になったため、シンゾンはピカードの奪取を断念し復讐を果たすべくエンタープライズにセラロン放射線を放とうとする。セラロン放射線阻止のためピカードが、そしてデータがシミターに乗り込む。・・・


ロミュラン帝国のクーデターの黒幕は地球人で、なんとピカードのクローン人間、シンゾンでした。そしてデススターみたいな星を丸ごと潰せる兵器を持ってます。このスタートレックはピカード・シリーズのラストという事で、中々見ごたえ十分。自分のクローンと会い複雑な気持ちのピカードの描写、最後特攻するデータの人間らしさとか、スペースバトル(エンタープライズはかなり劣勢に立たされます。)もふんだんにありましたよ。お勧めですね。

2002年 アメリカ映画 STAR TREK: NEMESIS ★★★★
監督:スチュアート・ベアード
製作:リック・バーマン
製作総指揮:マーティ・ホーンスタイン
原作:ジーン・ロッデンベリー
原案:ジョン・ローガン、リック・バーマン、ブレント・スパイナー
脚本:ジョン・ローガン
撮影:ジェフリー・L・キンボール
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:パトリック・スチュワート ジャン=リュック・ピカード艦長
ブレント・スパイナー データ
ジョナサン・フレイクス ウィリアム・トーマス・ライカー副長
マリナ・サーティス ディアナ・トロイ=ライカー
マイケル・ドーン ウォーフ
レヴァー・バートン ジョーディ・ラフォージ
ゲイツ・マクファーデン ビバリー・クラッシャー
トム・ハーディ シンゾン、ピカードのクローン人間、レムス人に助けられてロミュラン帝国を乗っ取る。
ロン・パールマン ヴィセロイ
ディナ・メイヤー ドナトラ、ロミュラン戦艦ヴァルドアの艦長、ピカードを援護する。
ケイト・マルグルー 艦隊司令部のジェーンウェイ提督
ウーピー・ゴールドバーグ ガイナン
シャノン・コクラン タルーラ議員、ロミュラン帝国最高評議会議員だが、評議員の暗殺を実行した。
ジュード・チコレッラ スラン