カークたちはエンタープライズを救うために殉職したスポックの宇宙葬を行い、悲しみのうちに帰還する。しかしスポックの棺はジェネシス装置によって生まれた新惑星に軟着陸し、その肉体は魂の無い状態で再生していた。実はスポックは壮絶な死の間際、自己の魂(カトラ)をドクターマッコイに託していたのである。それを知りスポックの救出を司令官に掛け合うカークだったが、軍規によりジェネシス星へ近づく事は禁じられていた。もう一つの人格に苦しむマッコイやスポックの魂を救うため、カークたちはエンタープライズ号を乗っ取り惑星ジェネシスへ向かう。しかしその頃、カークの息子デビッドが指揮する科学船グリソムはジェネシスへの航行を許可された。が、ジェネシス装置の存在を知ったクリンゴン人のクルーグによってグリソムは破壊され、デビッドたちはスポックの肉体とともに捕虜にされてしまう。一方、ジェネシス装置には不安定な元素が使われていたことが分かる。そのため惑星ジェネシスは急激な老化により終焉を迎えつつあった。・・・


スポックを演じるレナード・ニモイの初監督作品で、スポックが死から復活する作品。どちらかというとクリンゴン人とのバトルはあっても、それは小粒で、カーク提督の内心やバルカン星人の気質とか習慣が描かれている内省的な内容でした。カーク提督は自爆攻撃で愛船を無くし、息子も知らぬ間にクリンゴン人に殺されてた。スポックを復活させる旅とはいえ、辛い日々になってしまいましたね。あと、サーヴィック役はキャスト交替してて、オイラ的には前作のカースティ・アレイの方がバルカン人っぽい論理優先主義に合ってるような気がしました。

1984年 アメリカ映画 Star Trek 3 : The Search for Spock ★★
監督:レナード・ニモイ
製作脚本:ハーヴ・ベネット
製作総指揮:ゲイリー・ナーディーノ
原作:ジーン・ロッデンベリー
撮影:チャールズ・コレル
特撮:ILM
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ウィリアム・シャトナー ジェームズ・T・カーク提督
レナード・ニモイ ミスター・スポック
デフォレスト・ケリー ドクター・マッコイ
クリストファー・ロイド クルーグ
ジェームズ・ドゥーアン モンゴメリー・スコット
ジョージ・タケイ スールー
ニシェル・ニコルス ウフーラ
ウォルター・コーニッグ パーヴェル・チェコフ
ロビン・カーティス サーヴィック
メリット・バトリック ドクター・デヴィッド・マーカス、カークの息子。
マーク・レナード サレク大使、スポックの父。
デイム・ジュディス・アンダーソン バルカン高僧