西暦2259年(前作の1年後)、ジェームズ・T・カーク率いるU.S.S.エンタープライズは、未開の惑星ニビルの原住民を火山の爆発による危機から救うが、その際に噴火口に取り残されたスポックを救助する姿を現地人に目撃されてしまう。探査という本来の目的から逸脱した上、最優先の指令である「艦隊の誓い」に違反したカークは船長の任を解かれてしまうものの、クリストファー・パイクの温情により副官に指名される。同じ頃、ロンドンではセクション31所属のジョン・ハリソン中佐によるテロが発生し、多数の艦隊職員が犠牲となっていた。最高司令官アレクサンダー・マーカスは地球付近にいる主だった士官たちをサンフランシスコの艦隊本部に召集するが、そこもハリソンに襲われ、パイクが犠牲となる。クリンゴン帝国の本星クロノスに逃げ込んだハリソンを、マーカス提督の命令によって再びカークの指揮下に置かれることになったエンタープライズが追う。マーカス提督は、セクション31が開発したプロトタイプ光子魚雷をエンタープライズに搭載させるが、その是非をめぐってカークとモンゴメリー・スコット機関主任(スコッティ)が言い争う。結局、出発直前にスコッティが下船してしまい、パヴェル・チェコフが代理を任されることになる。また、乗員名簿に載っていなかった女性科学士官の乗船を、カークがスポックの反対を押し切って許可するが、後に彼女はマーカス提督の娘キャロル・マーカスだと判明する。
スタートレック・シリーズの歴史


カークはマーカス提督からハリソンを殺すように命じられていたが、スポック、レナード・マッコイ、ウフーラの説得により、殺さず逮捕を決心。クロノスでは、ヒカル・スールーにエンタープライズの指揮を一時的に任せ、カークとスポックが、クリンゴン語を話せるウフーラを連れて地上に降り、クリンゴン人パトロール隊との交渉を試みる。だが、その最中にハリソンが銃を乱射しながら現れ、ほぼ1人でパトロール隊を全滅させる。超人的な強さを発揮するハリソンだが、エンタープライズが72個の魚雷を搭載していると聞くと、あっさり降参する。そして、エンタープライズに捕われたハリソンは自分の正体を明かす。ハリソンの本名はカーンといい、その正体は300年前に遺伝子操作を受けて誕生した優生人類であった。彼によりカークはプロトタイプ光子魚雷の中にカーンの72名の部下らが冷凍睡眠の状態で格納されている事実も聞かされる。そこへマーカス提督がドレッドノート級の新型戦闘艦U.S.S.ヴェンジェンスに乗ってカーク達の前に現れる。カークは、マーカス提督にカーンを引き渡すように命令されるが拒否して地球へとワープで発進。しかしワープ中に追いついたヴェンジェンスがエンタープライズを攻撃したため、月まで2万キロの位置でワープから離脱してしまう。エンタープライズを撃墜しようとする間際、ヴェンジェンスは戦艦に潜入していたスコッティーの妨害工作によりパワーダウン。その隙にカークとカーンはヴェンジェンスに飛び移り、合流したスコッティーらと共にブリッジの制圧に成功する。しかし、カーンはカークの隙を突いてマーカス提督を殺害し、さらにカークらを人質にして部下らが乗った新型光子魚雷を引き渡すようスポックに脅迫する。事前にスポック大使(Spock Prime)からカーンの非道さを忠告されていたスポックは、冷凍睡眠にされたカーンの部下全員を取り出し、代わりに簡単なスキャンでは分からないよう偽の生命反応を返す疑似体を入れたうえで、時限装置がセットされた新型光子魚雷を引き渡す。 カーンはカークらをエンタープライズに転送し攻撃を開始したが、ヴェンジェンスの機内で新型光子魚雷が起爆し、両機は地球へと墜落を開始する。 墜落するエンタープライズでは必死に機能を回復させようとするが、メインコアの連結がずれてしまったため、パワーを得られなくなってしまう。エンタープライズに戻ったカークは、放射線で汚染された区域にあるメインコアへひとりで向かい、コアを正しく連結させることに成功する。フルパワーが戻ったエンタープライズはスラスターを起動させて再び衛星軌道へと戻ることが出来たが、大量の放射線を浴びたカークはスポックらの見守る中、絶命してしまう。 一方、宇宙艦隊本部付近へ墜落したヴェンジェンスからカーンが脱出し、サンフランシスコの市街へと逃亡。友の死に怒りに震えるスポックは、カーンが生きていることを確認し追跡する。 その頃、友の死を悼むドクター・マッコイは、カーンの血液サンプルで死んだトリブルが生き返ったことを知り、カーンを生きた状態で逮捕すべきであることをスールーとウフーラに忠告する。怒りに我を忘れたスポックは危うくカーンを撲殺しかけるが、駆けつけたウフーラの説得でカーンを生かしたまま逮捕する。死の淵から蘇生したカークは、スポックらが自分を助けてくれたこと、カーンは再び冷凍睡眠にされたことを知る。そして修理が完了したエンタープライズで、スポックらと共に5年間の探査飛行任務を受けて宇宙へとワープを開始した。・・・幕

この映画は『スタートレック』の12作目であり、『宇宙大作戦』(TOS) をリブートした2009年の『スター・トレック』に引き続いて「ケルヴィン・タイムライン」(パラレル・ワールド)を舞台にした続編です。若いカークは規則を守らない破天荒さはあるが情には厚い。マーカス提督の攻撃時にも部下は助けてくれと懇願したり、復活するも自殺覚悟でコアの連結に向かったからね。一方、論理的なスポックがカークの死を目の当たりにして感情のコントロールが不能になるさまは、やはりバルカン星人だけじゃなく半分は人間の血が入っているからかな。テンポよく全くダレる事のない編集は流石だと思いました。また、スタートレックシリーズ初のドルビーアトモス作品でもあり、TOSから長年スポック(本作ではスポック・プライム)を演じたレナード・ニモイの遺作・最後のスタートレックシリーズ出演となりました。合掌。

2013年 アメリカ Star Trek Into Darkness ★★★★
監督:J・J・エイブラムス
原作:ジーン・ロッデンベリー
脚本:ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン、デイモン・リンデロフ
撮影:ダン・ミンデル
編集:メリアン・ブランドン、メアリー・ジョー・マーキー
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:クリス・パイン ジェームス・T・カーク
ザカリー・クイント スポック
ゾーイ・サルダナ ウフーラ、スポックと付き合ってる。
ベネディクト・カンバーバッチ ジョン・ハリソン
ジョン・チョー ヒカル・スールー
サイモン・ペッグ モンゴメリー・“スコッティー”・スコット
カール・アーバン レナード・“ボーンズ”・マッコイ
ピーター・ウェラー マーカス提督
アリス・イヴ キャロル・マーカス
ブルース・グリーンウッド パイク提督
アントン・イェルチン パヴェル・チェコフ
レナード・ニモイ スポック・プライム