1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。・・・


半魚人の造形、可愛いギョロ眼の造形は素晴らしい、流石はギレルモ・デル・トロ監督です。舞台となる研究センターの中の色合いは少し明るい緑色が基調なんですが、(イライザの勤務時間は深夜0時から翌朝まで。)劇中で画家の元上司が「これからは明るい緑の時代だ」と言っています。緑色はトロ監督もそう思ったのかな?笑。
一番心打つシーンは、大人しいイライザがホモの画家ジャイルズに、半魚人救出作戦を実行してくれと頼むシーンです。「私は喋れないから、みんなから差別される、半魚人の彼もそう。みんなと違うと言うコンプレックスや孤独さは私にはよく分かる」、、、そんな思いが伝わってきます。画家ジャイルズもホモなので、1回は断ったものの、その気持ちは分かってくれたのだと思いました。また、ラス前の2人のモノクロのダンスシーンは優雅で、かっこいいね。いかにも1962年って感じだし、グレン・ミラーやベニー・グッドマンのレコードも出てきます。Jazz好きなオイラには、しっくりきました。

2017年 アメリカ映画 The Shape of Water ★★★
監督、製作、原案、脚本:ギレルモ・デル・トロ
製作:J・マイルズ・デイル
脚本:バネッサ・テイラー
撮影:ダン・ローストセン
美術:ポール・オースタベリー
衣装:ルイス・セケイラ
編集:シドニー・ウォリンスキー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
視覚効果監修:デニス・ベラルディ
出演:サリー・ホーキンス イライザ
マイケル・シャノン ストリックランド
リチャード・ジェンキンス ジャイルズ、イライザの隣のホモの画家
ダグ・ジョーンズ 不思議な生きもの、半魚人
マイケル・スタールバーグ ホフステトラー博士、ロシアのスパイ・ディミトリ
オクタビア・スペンサー ゼルダ、黒人の清掃員、イライザの親友