1972年、長年FBIに君臨してきたフーバー長官が亡くなると、長官代理にはニクソン大統領に近い司法次官のパトリック・グレイが異例の抜擢で就任する。30年以上FBIで働き、自他共に次期長官と目されていた副長官のマーク・フェルトは大きな失望を味わう。そんな中、ワシントンDCの民主党本部に盗聴器を仕掛けようとした男たちが逮捕される事件が発生。捜査に当たったフェルトは、すぐにホワイトハウスの関与に気づくが、先手を打つようにホワイトハウスもグレイ長官代理を通じて捜査に圧力をかけてくる。これに反発するフェルトは、世論を追い風にニクソン大統領に迫るべく、マスコミに捜査情報をリークし始める。・・・



FBIは政府の犬じゃないと豪語して内部通報者になるマーク。ニクソン没落関連映画はペンタゴンペーパーズから4本目ですから展開の目新しさは有りませんが、グレイ長官代理が就任してFBIの中での丁々発止が面白い本作でしたね。マークはグレイを送りこんだ腐った暴君ニクソンへの恨みが、大リークになったと思います。

2017年 アメリカ映画 MARK FELT: THE MAN WHO BROUGHT DOWN THE WHITE HOUSE ★★
監督:ピーター・ランデズマン
原作:マーク・フェルト ジョン・オコナー
脚本:ピーター・ランデズマン
撮影:アダム・キンメル
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:リーアム・ニーソン マーク・フェルト
ダイアン・レイン オードリー・フェルト
マートン・ソーカス L. パトリック・グレイ
トム・サイズモア ビル・サリバン
ジュリアン・モリス ボブ・ウッドワード
アイク・バリンホルツ アンジェロ・ラノ
トニー・ゴールドウィン エド・ミラー
ブルース・グリーンウッド サンディ・スミス
マイケル・C・ホール ジョン・ディーン
ブライアン・ダーシー・ジェームズ ロバート・カンケル
ジョシュ・ルーカス チャーリー・ベイツ
エディ・マーサン CIAの男
ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ キャロル・ツシューディ
マイカ・モンロー ジョアン・フェルト
ケイト・ウォルシュ パット・ミラー
ノア・ワイリー スタン・ポッティンガー