仲睦まじい夫婦ジョンとミア。ジョンは出産を控えたミアにビンテージの人形をプレゼントする。(この人形のぎょろ目が恐いんだけど、笑)我が子の誕生を待ちわび、幸せな日々を送る2人だったが思いも寄らぬ事件に巻き込まれる。ある日、隣家の老夫婦がカルト信者の男女に惨殺される事件が発生し、犯人がミアにも襲いかかってきたのだ。間一髪で男は警官に射殺され、女のほうはミアの人形を抱いて自殺した。以来、夫婦は次々と不可解な出来事に見舞われる。無事に女の子が生まれた夫婦は忌まわしい記憶の残る家を後にし、新天地へ引っ越すことに。ところが新しいアパートメントで荷物を整理していた2人の前に、なぜか捨てたはずの人形が出てきた。・・・



ジェームズ・ワン監督の「死霊館」がヒットして始まった死霊館シリーズの1作で、「死霊館」に登場した呪われた人形アナベルをフィーチャーしてその誕生を描いたオカルト・ホラーです。時間軸上、シリーズ第1作『死霊館』が始まるまでを描いた前日談です。
お話は、まずTVニュースでカルト教団のマンソン、シャロン・テート殺害の実話が流れてます。そしてカルトな男女がミアの隣の夫婦を殺し、次はミアに迫りますが警察が飛び込んできて、カルト男女は殺されます。女の名前はアナベルでその霊は人形に憑りついたと思ったら違ってました。憑りついたのは悪魔であり妻ミアと子リアの魂を狙ってました。ラスト、ミアが我が子リアを助けるために、アナベル人形を抱いて投身自殺しようとした時、旦那が助けるんですが、その直後に黒人の友達エブリンが人形と共にダイブ死。エブリンは自分の自動車事故で助手席の我が子を失っていたので自分の懺悔も込めて自己犠牲のようです。。ミア、リアの魂を悪魔に奪われるのを防ぎ、自分の魂を悪魔に捧げたのでした。いやいや、悪魔にはエヴリンの魂は渡ってないかも。神が自己犠牲の精神を見て悪魔を退けたのかもしれませんね。
ミア役のアナベル・ウォーリスは(おっとアナベルですか、笑)美人だけどフツーの主婦っぽくて、何か親近感が湧きます。あとミアがミシンで怪我をして火事になる下りは、くどいくらいミシンのアップが有り、緊張感を高めてくれました。この手法、昔のダリオ・アルジェント監督の舐めるようなカメラワークに通じるものがあるかなぁと思いました。

2014年 アメリカ映画 ANNABELLE ★★☆
監督:ジョン・R・レオネッティ
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
撮影:ジェームズ・クニースト
音楽:ジョセフ・ビシャラ
出演:アナベル・ウォーリス ミア・フォーム
ウォード・ホートン ジョン・フォーム、ミアの夫。医者の卵、研修生。
アルフレ・ウッダード エブリン、本屋を経営、霊体験あり。
トニー・アメンドーラ ペレズ神父