1953年。エリーゼ・レイニアは両親や弟クリスチャンと一緒にニューメキシコ州ファイブキーズで暮らしていた。父親のジェラルドは近所の刑務所で刑務官を務めており、時には死刑の執行を行うこともあった。時折エリーゼは電気椅子で処刑された囚人たちの幽霊を見たと主張した為、母オードリーは大いに心を痛めた。その一方でジェラルドは娘が自分たちをからかっていると苛立っていた。ある夜、クリスチャンとエリーゼが眠りに落ちかけていたとき、エリーゼは弟に取り憑こうとしている幽霊の姿を見た。怖くなったクリスチャンはホイッスルを使って両親を起こそうとしたが、いつもある場所にそれがなかった。騒ぎを聞きつけた両親が部屋に入ってきたためクリスチャンは事なきを得たが、エリーゼの悪戯だと勘違いしたジェラルドは彼女を地下室に閉じ込めた。地下室にてエリーゼは悪魔の声を聞き、その声に従って脱出した。キーフェイスと名乗る悪魔はそのままエリーゼに取り憑いた。異変に気付いて地下室に降りてきたオードリーはエリーゼの様子がおかしいことに気が付いたが悪魔によって絞殺されてしまった。その後エリーゼは悪魔から解放された。妻の死体を見たジェラルドはエリーゼの話が真実だったことを知るが、もはやどうしようもなかった。2010年年老いたエリーゼは超常現象の専門家、心霊捜査班として活動しており、部下にはスペックスとタッカーがいた。ある日、エリーゼの元に助けを求める電話がかかってきた。電話の主はテッド・ガルザと名乗る男で、引っ越し直後から超常現象に悩まされているのだという。いつもの相談だと思っていたエリーゼだったが、テッドはエリーゼが子供時代に住んでいた家に引っ越したのだと知って驚いた。幼少期を思い出したエリーゼは依頼を断ろうとしたが、自らの過去を清算する必要を感じたため最終的には依頼を引き受けることにした。・・・



これはインシディアスシリーズの第4作目で、時系列的には第3作と第1作の間に位置する作品。霊能者エリーゼが悪霊調査をしながら姪っ子たちを助けて、自分の過去に向き合って真実にたどり着くって作りになっています。そして1への繋ぎとしては、彼方からエリーゼとイモージェン、メリッサが戻る途中にダルトンが屋根裏部屋でハシゴから落ちるのをエリーゼが見たり(インシディアス1)、ラストで、エリーゼがダルトンの夢を見て赤鬼の顔で起きた直後にロレインから召集の電話があったりしてます。オイラは初め2の続きかと思ってましたからエリーゼが生きてて少し戸惑いましたよ。本作は幽霊一辺倒ではなくて終盤に、エリーゼの父がDVだけじゃなくて監禁変態殺人鬼だと分かったりします。エリーゼ本人が自分を呪われた血と言っているのは、そういう意味だったんですね。エリーゼは因縁を感じて父の行いの懺悔活動をしていて、それで悪魔に対抗して人々を助けてるとも感じましたね。

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2018年 アメリカ映画 Insidious: The Last Key ★★
監督:アダム・ロビテル
脚本:リー・ワネル
撮影:トビー・オリヴァー
音楽:ジョセフ・ビシャラ
出演:リン・シェイ エリーゼ・レイニア
アヴァ・コーカー 幼少期のエリーゼ・レイニア
ハナ・ヘイズ 高校生のエリーゼ・レイニア
アンガス・サンプソン タッカー
リー・ワネル スペックス
スペンサー・ロック メリッサ・レイニア、クリスチャンの娘、エリーゼの姪。
ケイトリン・ジェラード イモージェン・レイニア、クリスチャンの娘、エリーゼの姪。
ブルース・デイヴィソン クリスチャン・レイニア、白髪のおじいさん、エリーゼの弟。
パース・ポープ 幼少期のクリスチャン・レイニア
ジョシュ・スチュワート ジェラルド・レイニア、エリーゼのDV父親
カーク・アセヴェド テッド・ガーザ、現在エリーゼの家を買った男。こいつも監禁変態男でした。襲われたスペックスが家具を倒し殺した。
テッサ・フェレール オードリー・レイニア、エリーゼの母。ラスト、彼方でホイッスルを吹いたらエリーゼを助けに来た。
アレク・レイド アンナ、エリーゼの父が監禁して殺した女の一人。エリーゼを呼ぶ。