1986年、ロレイン・ランバートは老婆の霊に取り憑かれた息子のジョシュを救うべく、悪魔学者のエリーズ・ライナーに助力を仰いだ。家を一通り見回った後、エリーズは「ジョシュには霊能力があり、それが原因で霊に取り憑かれてしまった。彼の安全のためにも能力を押さえ込まなければならない」とロレインに言った。現在、ルネ・ランバートはエリーズの死について取り調べを受けていた。警察は「貴方のご主人、ジョシュの指紋が犯罪現場から見つかったなら、彼はエリーズ殺害容疑で逮捕されるでしょう」とルネに告げた。捜査が終わるまで、ランバート一家はジョシュの母・ロレインの家に引っ越すことになったのだが一家はそこでも超常現象に遭遇することになった。同じ頃、エリーズの自宅を訪れていたスペックスとタッカーは、1986年に起きた超常現象に関するビデオテープを発見。そのビデオには、ジョシュの後ろに何者かが佇んでいる様子が記録されていた。翌朝ダルトンは「白いドレスを着た女性が出てくる悪夢を見た。」「ジョシュが見知らぬ人間と玄関で話しているのを聞いた」とルネに言った。その後、ルネの元に警察から電話がかかってきて、「現場で見つかった指紋とご主人の指紋は一致しなかった」と言われた。その直後、白いドレスを着た女性が突然現れてルネを張り倒していた。その頃、ジョシュは「お前の魂は既に死んだのだから肉体も滅びていくよ。だから歯が抜けるのだ。」と。そして「生きたければ家族を皆殺しにせよ」と囁く声に悩まされていた。スペックスとタッカーの元を訪れたロレインは例のビデオテープを見せてもらった。その後、3人はエリーズの同僚であったカールを訪ね、エリーズの魂との交信を試みた。エリーゼは「ロレインが医者として勤務していた病院に全ての答えがある」と3人に告げた。病院に到着すると、ロレインはパーカー・クレーンという名前の患者についてスペックスとタッカーに語り始めた。クレーンは自分で去勢しようとしたために半強制的に入院させられたのだという。2日後、ロレインはエレベーターの中でクレーンに遭遇した。ロレインが看護師に「何故クレーンが病棟内を自由に動き回っているのか」と問いただすと、看護師は「クレーンさんは昨日飛び降り自殺しましたよ」と驚愕するのだった。その後、ロレイン一行がクレーンの自宅を訪れると、そこには隠し部屋があった。部屋に入った一行が目にしたのは死体の山であった。・・・



幽体離脱物語第2弾。前作と主人公が一緒で、前作のその後が語られています。今回は親父ジョッシュがパーカー・クレーンに憑りつかれて、後半家族を殺そうと暴れます。その中で、クレーンジョシュがルネを捕まえようと地下室に行くシーンは、シャイニングへのオマージュかなぁと感じました。実は、ジョシュに付きまとっていた老婆は女装連続殺人鬼クレーンであり、その原因は、クレーンを無理矢理女の子に仕立て上げた彼の母=DVママでした。パーカー・クレーンは小さい頃、男の子にならせてもらえず、その想いから病院で飛び降り自殺した後に、子供のジョシュになりたかったのです。母の影響でサイコ野郎誕生という下りは、あのサイコっぽいですな、笑。あと本作で、上手いなぁと思ったのは編集です。中盤まで強烈なドッキリなんかなくとも、ジョシュとルネの動向とロレインたちの動向を交互に映しだしてダレ防止。そして後半は、その組み合わせを変えて、また交互にストーリー展開をさせて最後に話を合体させていました。それと前作や本作での不思議な霊現象は、幽体離脱していたジョシュが自らの家族に危険を知らせていたってのも、捻った脚本で好感を持てましたね。

ネタバレサイト⇒映画インシディアス 第2章のあらすじと感想をレビュー

ラストシーン。霊になっても心霊現象で苦しむ人々を助けるエリーズ。スペックスとタッカーとでアリソンの家で何かを見て驚嘆した。そこで幕でしたね。
insidious chap2

2013年 アメリカ映画 INSIDIOUS: CHAPTER 2 ★★★★
監督、原案:ジェームズ・ワン
脚本、キャラクター創造:リー・ワネル
撮影:ジョン・R・レオネッティ
編集:カーク・モッリ
音楽:ジョセフ・ビシャラ
出演:パトリック・ウィルソン ジョシュ・ランバート
ローズ・バーン ルネ・ランバート
タイ・シンプキンス ダルトン・ランバート
リン・シェイ エリーズ・レイニア
スティーブ・コールター カール
リー・ワネル スペックス
アンガス・サンプソン タッカー
バーバラ・ハーシー ロレイン・ランバート
ダニエル・ビスッティ パーカー・クレーンの母