英国のバンド、クオリーメンはメンバーチェンジを経て1960年、ザ・ビートルズと改名して再出発するが、無名時代はドイツのハンブルクで多忙な毎日を過ごした。しかし、1962年にデビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ」を発表した後、母国だけでなく世界中を熱狂に巻き込むほどの人気バンドになる。彼らはワールドツアーで日本など世界各地に向かうが、バンドがカリスマ的になり過ぎたことに対してジレンマを感じるようになる。・・・



オイラの小学校からのアイドル、ザ・ビートルズ。彼らの1960年代にたどった軌跡をのロン・ハワード監督が貴重な映像・音源などを駆使して描いた力作ドキュメンタリーです。
この映画で印象に残ったシーンは3つ。まずライブの色付けカラー映像の美しさ(モノクロじゃなく、実物はこんな感じだったんだ。4Kデジタル修復、ありがとうっです。)次にポールの言葉、「ビートルズは4人全員の賛成票が無ければ動かないよ。」というメンバーの結束の固さを表すインタビューです。そしてビートルズのアメリカ公演でのアパルトヘイト反対の姿勢。当時公民権運動が激化して暗殺多発なのに、「黒人と白人を分けるならば公演は中止だ」という姿勢。一歩間違えば自分たちが標的にされるのに。これは1ミュージシャンという事を考えると凄い事です。そして、その分け隔ての無いコンサートに行った黒人のキティ博士の言葉が胸に沁み込みました。それは「私は生き方を彼らから学んだ!」やはりビートルズは普通じゃない、怪物でした。(でもジョンは更に我が道を突き進み、凶弾に倒されてしまいましたが、泣。黙祷。)
EIGHT DAYS A WEEK02
2016年 イギリス映画 The Beatles: Eight Days a Week - The Touring Years ★★★★
監督:ロン・ハワード
脚本:マーク・モンロー
編集:ポール・クラウダー
出演:ザ・ビートルズ(ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン)
ブライアン・エプスタイン
ジョージ・マーティン
ウーピー・ゴールドバーグ
エルヴィス・コステロ
シガーニー・ウィーヴァー
リチャード・レスター
ニール・アスピノール
エディ・イザード