ブダペストのゲラートホテルに泊まるアメリカ青年ジェイソン(彼の仕事はジョシュア叔父さんと骨董品の時計をオークションで買うこと。)は、落し物を拾った縁で、同じホテルに泊まるバレリーナの卵クレアと知り合った。その日、クレアはバレエ学校のオーディションを受けに行ったが、自分の名前を呼ばれるとビビって、オーディションを受けずに逃げてしまった。翌日オークション会場でジェイソンはクレアを見かけ、仕事ほかって追いかけデートすることに。その途中にある古い屋敷に入ると、そこはプリマの家だった。クレアはバレエの練習所も有る屋敷が凄く気に入ったようだ。二人は半日以上一緒にいてお互い好感を持ち、翌朝クレアのオーディションに一緒に行くことを約束して別れた。しかしクレアは約束を破り、ニューヨークに帰ると伝言を残して失踪してしまった。実は、前の晩クレアの部屋にはバレエ風な怪しい男女が侵入していてクレアは寝ている時、男にキスされてたのだ。この事件の背後には、1891年に不慮の事故死をとげたプリマのナタリーにそっくりのクレアに、魅入られたバレエ学校校長で振り付け師のサデュールが関係していた。



サデュールはクレアの意識を消して、ナタリーに完全に乗っ取らせていた。サデュール(実は悪魔マリウス)の目的は太古の悪の生贄の儀式を白鳥の湖になぞらえて上演してラストは悪が勝つというオチにして、世界を虚無に変えることだった。ジェイソンはオークションで落札したサデュールの肖像画で彼がこの世の者でないと確信。そして、この白鳥の湖のラストでクレアが生贄として殺されると悟った。一方ジョシュア叔父さんもマリウスの部下マダムに操られ、ジェイソンの母(ジョシュアの妹)が事故だと嘘をつき彼をNYに帰そうとする。ジェイソンは街を逃げて追ってきた叔父さんは車にひかれてしまった。叔父さんは意識を失う前に、今夜白鳥の湖が上演されると言い残した。その後ジェイソンは突然現れた警官2人に捕まりかけ、振り切りまた逃走。とにかくクレアを助けねばとナタリーの屋敷へ向かった。彼女の部屋で会うとジェイソンはクレアが戻ったと大勘違い。しかも欲望からか、彼女とやっちまってベッドで微睡んでいた。実は彼女はクレアでは無くナタリーの人格のままで、短剣でジェイソンを殺そうとする。だがアイラブユーの寝言が功奏、なんと助かったぞ。(こんないい加減な脚本有りっすか?苦笑)そしてナタリーはブルケントール劇場、出演へ。ジェイソンは飛び起きてバレエ練習場の鏡を割り裏道から後を追う。(なんでここに秘密の通路がある事を知ってるの?)そしてジェイソンは白鳥の湖の幕の途中にクレアを救出しようと楽屋に行くが、まだナタリーのままで、逆に殴られて気絶、執事カルロに連れ出され地下牢に捕まってしまう。それでも彼はまた脱出。劇場では白鳥の湖の最終幕が上演されてて(どうも観客、出演者は全員幽霊のようです、服装が19世紀ですわ。)、ジェイソンは楽屋で黒鳥の姿をした者に襲われ、あわや絶体絶命のピンチに。その時、彼は横に落ちていた鏡の破片を掴み黒鳥を刺した。すると舞台の上の黒鳥も、いきなり倒れて仮面が剥がれ取れる。黒鳥はサデュールで死に、他の亡霊も全員消えた。舞台ではクレアのみ倒れていて、ナタリーの人格は既に消えていた。ジェイソンはクレアと抱き合い劇場を後にした。、、、幕

ジェニファーの美貌の為だけの映画です。60分まで超まったりが続き、やっと霊に乗り移られてクレアはナタリーに変身。ここからホラーな展開かと思いきや、全然大した事なかったですわ。これはホラー映画というより、ファンタジー映画ですな。

1988年 イタリア ETOILE ★☆
監督:ピーター・デル・モンテ
製作:アキーレ・マンゾッティ
原作:ピーター・デル・モンテ
脚本:ピーター・デル・モンテ、フランコ・フェリーニ、サンドロ・ペトラリア
撮影:アカシオ・デ・アルメイダ
音楽:ユルゲン・クニーパー
出演:ジェニファー・コネリー クレア・ハミルトン、ナタリー・ホルヴァス
ゲイリー・マクリーリー ジェイソン・フォレスト、ジョシュアの元で骨董品鑑定3年間修行中。
チャールズ・ダーニング ジョシュア叔父さん
ローラン・テルジェフ マリウス・バラキン=サデュール、幽霊?
ドナルド・ハドソン カルロ、サデュールの執事、幽霊
オリンピア・カリリッシ マダム、バレエ学校の女先生、幽霊
マリオ・マロッツィ バレエ学校の男のダンサー、幽霊