アメリカ東部の田舎町ヒイヴンの外れには、インディアンの時代から魔力があると言い伝えられる”火の森”があった。ある日、女流作家のボビーは愛犬ピーターと森を散歩中していて、土中に埋まった怪しげな光線を発する缶を発見。光線を浴びたボビーと愛犬ピーターには異変が起きる。郵便局のジョーは警官の妻ベッカがいながら、新しい郵便局長ナンシーと不倫中であり、2人は森でデート中、ナンシーも光を浴びた。翌日、ナンシーは突然閃いて郵便物の自動仕分け機を発明。ボビーも新型ヒーターを作り上げていた。ボビーは、恋人で新作が書けずにアル中気味の詩人ジムとともに物体を掘り続ける。かなり巨大な建築物のようだ。ジョーはわざと夫婦喧嘩をして家を抜け出す。ナンシーとデートをするためだ。残ったベッカにテレビのキャスターが突然TVから語り掛けた。キャスターはベッカにジョーの浮気を教え、彼を殺すようにそそのかした。そして浮気を確信したベッカは、テレビに細工してジョーを感電死させた。森に入って光を見たヒリーは物を消す装置を発明。近所の人を集めてマジックショーを開き、りんごとラジオは1回消えて戻ってきて成功。その後、弟デイヴィーを消すが戻ってこなくなってしまう。町民を集めて捜索が行われるが、まったく見つからない。そしてヒリーには、トミーノッカーの所にいるというデイヴィーの声が届いたが、その直後倒れて昏睡状態になる。ボビーやヒリーの歯が抜ける。取り付かれた者は歯が抜けるらしい。森に不審を抱いたルース保安官は一人で発掘を続けるボビーを発見。ボビーに精神の異常を感じたルースが上司に連絡を取ろうとすると、コレクションしていた人形の群れが彼女を襲い、人形とともに行方不明になる。ヒリーの父親ブライアントと昼間から飲んだジムは、その夜、変心した町民がボビーの元で集会を開くのを目撃。見つかってしまった彼はトラックで逃げ出すが、バリアーに遮られて町に閉じ込められてしまう。ジムは捉えられ、強制的に発掘を協力させられる。・・・


事件を調査していた保安官ブッチは罠にはまって自動販売機が爆発して死亡。単身森に入ったヒリーの祖父エヴは、ブライアント、妻のマリーにデイヴィーが見つかったと騙(だま)され連れ去られてしまう。夜、納屋に忍び込んだジムは変わり果てた姿のエヴとルースを見つける。パイプを繋がれ、何かのエネルギー源にされているらしい。ジミーは自分で歯を抜き、憑依が始まったとボビーを騙して二人きりで最後の発掘をする。掘り出されたのは内部への入り口だった。人間以上の科学力で作られた宇宙船らしい。中には異形の生物の死体が無数転がり、デイヴィーもエネルギー源にされていた。ジムが変心していないことに気づいたボビーは襲い掛かるが、ジムは戦った末、彼女の洗脳を解く。異星人は死んでなく、実は休眠中。異星人が起きて襲ってきた。ジムは異星人の首をはねた。そして二人はデイヴィーを救出。ボビーとデイビィーは地上へ、ジムは装置を破壊するために単身船内に残る。外に出たボビーは、納屋でエネルギー源にされているエヴたちを助け出そうとする。その時ナンシーが襲ってきた。捕まっているエヴは最後の力を振り絞り、ナンシーの首を絞めて倒す。ジムは異星人の操縦装置を乗っ取り、異星人一匹を念力で爆死させてから、宇宙船を発進させ、宇宙へ飛び立つ。そして自爆させた。ジムの犠牲によって異星人は滅び、町民の洗脳は解けたのだった。、、、幕

オリジナルは177分らしいですが、オイラは昔のvhs120分で見ました。相変わらずキングのは、町の人間関係を描くのが長いですなぁ。建築物がUFOと判明してエイリアンの侵略だと気づいてから、ジムが操縦するまでがあっけないほど速い唐突な展開でした。しかし人間より科学技術が進んでいるエイリアンがたった一人の人間に、船を乗っ取られて自爆させられるってのは、余りに弱すぎるんでは?笑。

1993年 アメリカTVM THE TOMMYKNOCKERS ★★
監督:ジョン・パワー
製作:ジェイン・ビーバー、ジェーン・スコット
製作総指揮:フランク・コニグスバーグ、ラリー・サニツキー
原作:スティーヴン・キング
脚本:ローレンス・D・コーエン
撮影:ダニー・バーストール、デヴィッド・エグビー
音楽:クリストファー・フランケ
出演:ジミー・スミッツ ジム・ガード・ガードナー
マージ・ヘルゲンバーガー ロベルタ・ボビー・アンダーソン
ジョン・アシュトン ブッチ・デューガン保安官
ロバート・キャラダイン ブライアント
ジョアンナ・キャシディ ルース保安官
アニー・コーレイ マリー
クリフ・デ・ヤング ジョー
トレイシー・ローズ ナンシー
E・G・マーシャル エヴ・ヒルマン