スランプに陥った芥川賞作家の春名礼子は編集部長・木島に頼み、郊外の一軒家に引っ越すことを決意する。緑に囲まれた静かな環境に身をおいた礼子だったが、ある夜、一人の男がシートに包んだ得体の知れない物体を向かいの建物に運び込むのを目撃する。やがて礼子は、男は吉岡誠という名の1000年前のミイラを沼から引き上げた大学教授であることを知った。ミイラらしき物体に礼子は心奪われていく。吉岡は大学からミイラを展示するため保存処置を急げと促されるが、なぜか、その指示に従えずにいた。そんな折、大学の研究生たちが研修所に集められることが決まる。ミイラの存在を隠さねばならない吉岡は礼子の元を訪れ「ミイラを預かってくれ」と頼み込む。了承した礼子であったが、それを機に悪夢にうなされ始める。小説が書けなくなってしまった礼子。だが前の住人、亜矢が置き忘れていった原稿を手にし、それを書き写してしまう。完成した小説は出版されることが決まったが、その日から彼女は新たな存在の気配に脅かされるようになる。虚ろな礼子は何かに導かれるように沼に辿り着き、そこで意識を失ってしまった。・・・


1000年前のミイラの霊の話から始まって、おやっ、だんだんストーカー編集部長・木島の姿が見えてきて、そして元カノ・亜矢殺人疑惑で捕まるって展開になりました。更にミイラの幽霊が吉岡の前に現れミイラは火葬にして成仏。これで終わったなと思ってたら、亜矢は吉岡が殺したんでは?と、ドンデン返しが発生。吉岡(自分が殺したのか記憶無し)と礼子で沼に調べに行きます。その後、沼から引き揚げた木箱には何も無く吉岡の容疑は晴れたと思いきや、突然亜矢の腐乱死体が引き上がり、吉岡は沼に転落して死にました。オチがあっちこっちに飛びまくり、ちょっと忙しなさすぎるラストでしたな。ドンデン返し連発すれば良いってもんじゃないでしょ。
LOFT
2005年 日本 ★★
監督、脚本:黒沢清
撮影:芦澤明子
音楽:ゲイリー芦屋
VFXスーパーバイザー:浅野秀二
出演:中谷美紀 春名礼子
豊川悦司 吉岡誠
西島秀俊 木島幸一
安達祐実 亜矢