トランシルヴァニアのパスブルグを訪れた司書のジョナサンは、友人である町長の娘ルーシーの紹介によって街の発展の功労者であるドラキュラ伯爵の城へ招かれた。城へ泊まり込んでの仕事は膨大な蔵書の目録作りだったが、それはドラキュラがジョナサンの妻であるミナをおびき寄せるために仕組んだ罠だった。・・・



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ダリオ・アルジェントのドラキュラ amazon
 
イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが、ドラキュラを題材に自身初の3Dに挑戦したゴシック・ホラー。なお日本での上映は当初2Dのみの予定でしたが急遽、字幕無し&吹替無しながら3Dでの上映も実現しました。さて小説版とは主人公の名前以外は、オチも含めてかなり違います。以下、違ってると思われる所を書いておきますね。
吸血鬼ドラキュラ(小説)
まず、出だしは完全なる新プロット。ワルプルギスの夜に森の寂れた小屋で逢引するタニアとミロシェ。その帰り道タニアはフクロウに変身したドラキュラ伯爵に襲われて子分に、そして城に住むようになる。小説では吸血鬼の花嫁は3人いたけど、本編ではタニア一人だけ。
タニアの墓を暴いて木の杭を打とうとするミロシェは、ドラキュラの下僕レンフィールドが頭にスコップを突き刺して惨殺する。レンフィールドは警察に捕まるもドラキュラが助け出す。
ジョナサンが司書でドラキュラに雇われたのち囚われの身になるのは同じだが、全く脱出できず吸血鬼になっちゃった。1回はもう少しで城から出られるところ狼伯爵に掴まった。そしてラスト城中で就寝中ヴァンヘルに木の杭で始末される。
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ドラキュラはフクロウ、狼、蝿、そしてカマキリに変身する。
レンフィールドは吸血鬼タニアに恋しており、自分の血を分け与えている。
ドラキュラの下僕、ゾランは新キャラだ。城への物販運び係、外界の警察に奇怪な死を告げようとするタニアの母をクワで抹殺する。
ルーシの首には噛み傷無し。吸血は左脚、ひざ裏だった。ルーシーはヴァンヘルにカンテラで火あぶりにされて死す。ルーシーのピアノの教え子も吸血されており、ヴァンヘルが成仏させる。
ミナを城にさらわれたのでヴァンヘルは、ニンニク弾丸を鍛冶屋に忍び込み自製する。途中ゾランが邪魔しにくるが、目玉を飛び出させて始末した。
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ドラキュラはミナに自分は不死者だと明かし、1476年5月中旬20歳で病死した自分の妻ドリンゲンとそっくりだと話す。ここは、なんかお涙頂戴でスケコマシですかね?笑。そして生まれ変わりだと信じるドラキュラはドリンゲンの命日にミナを伴侶にするつもりだ。ミナはドラキュラに愛していると言うが、これは洗脳されて言わされてるんだわ。
最初は強烈なビビリくんの司祭だったが、ヴァンヘルの勇気に感化されて城に同行。しかしレンフィールドに刺されて、あっけなく死す。レンフィールドの喉はヴァンヘルが掻っ切った。
ドリンゲンの墓前でドラキュラがミナに吸血してる最中、ヴァンヘル登場。ヴァンヘルはボコボコに殴られるがニンニク弾の銃はミナの足元に飛んだ。ヴァンヘルは撃てと叫び、洗脳から解けたミナは発射する。胸に受けたドラキュラは灰と化した。その後、2人が墓から出て森に向かう時、ドラキュラの灰は舞い上がり狼の顔になった。そう、ピュアな、純粋な悪には死なんかあるわけないのだ。終演。

オイラはDVDでの鑑賞でしたが夜のシーンでも結構明るい映像で、バックの淡い赤とか、紫の色彩がとても美しかったです。ただ、ダリオお得意の度肝を抜く殺戮シーンは少なく、サラッとしてました。ダリオ・アルジェントを期待するとハマります。ってか、今はホラーじゃなくてもドぎついのネットで蔓延してるし。昔とは環境が違うね。
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ルーシーの入浴シーン。アーシア・アルジェントこんな年でも脱いでるのか、汗。
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2012年 イタリア・フランス・スペイン Dracula 3D
監督:ダリオ・アルジェント
原作:ブラム・ストーカー
脚本:ダリオ・アルジェント、エンリケ・セレッソ、ステファノ・ピアーニ
アントニオ・テントリー
撮影:ルチアーノ・トヴォリ
音楽:クラウディオ・シモネッティ
出演:トーマス・クレッチマン ドラキュラ伯爵
ルトガー・ハウアー ヴァン・ヘルシング
アーシア・アルジェント ルーシー
マルタ・ガスティーニ ミナ・ハーカー、ジョナサンの妻
ウナクス・ウガルデ ジョナサン・ハーカー
ミリアム・ジョヴァネッリ タニア
マリア・クリスティーナ・ヘッラー ヤルミラ、タニアの母。ゾランに殺される。
アウガスト・ズッキ アンドレ・キスリンガー、ルーシーの父
フランコ・ラベラ 司祭
フランチェスコ・ロッシーニ テン・デルブルック
ジョバンニ・フランツォーニ レンフィールド、ドラキュラの手下
ジュセッペ・ロ・コンソル ゾラン、ドラキュラの手下