東京湾羽田沖で大量の水蒸気が噴出するという現象が起き、同時に海底を通る東京湾アクアラインでもトンネル崩落事故が発生する。これを受けて政府では緊急会議が開かれ、事故の原因を海底火山や熱水噴出孔として対応を進める。その席上、事前にインターネット上の動画で事故現場を確認していた矢口蘭堂(やぐち らんどう)内閣官房副長官は、未知の巨大生物が海底に潜んでいるのではないかと疑問を呈するが、一笑に付される。しかし間もなくして巨大生物が海上に現れ、多摩川河口から呑川へと這いずるようにして移動、さらに大田区蒲田に上陸し北上をはじめる。・・・
シン・ゴジラ amazon


真打ちの日本の東宝の、ゴジラ登場。今回も人類への警鐘&破壊神として君臨してますが、なんと進化前の半分蛇のゴジラたるヘビゴジが出てきたよ。大きな目玉がキモいなぁ。ヘビゴジは東京湾から上陸して這いずり回り少し進化して海に戻った。そして、いつもの形になって巨大化して鎌倉から再上陸して、ズンズンと歩き回り新宿へ来る。今回のゴジラの体内には核を無力化させる細胞があるとか、現実の福一の希望的要素もあったね。また口から熱戦を吐くのは普通だが、背びれや尻尾の先からの熱線放射はおっと驚き斬新だ、良いぞ。でもゴジラは熱線吐きすぎて、エネルギー不足で活動停止してまったわ。笑。それでもフェイズド・アレイ・レーダー組み込みの体らしくて、休んでても飛行物体が来ると攻撃する周到さはあるな。一方、日本の総理も側近もあっけなく熱線でヘリごと爆死したので、後半は矢口内閣官房副長官が活躍する。矢口は被害を最小にしたくてゴジラ凍結案を主張。しかし国連安保理は人類の脅威として熱核攻撃を支持。これでは、ゴジラいなくても核で東京壊滅の危機だ。ここの描写は、今後どうなるんだというスリリングさもあるし、赤坂補佐官の「事後の世界各国からの復興支援も含めた核攻撃容認論」も飛び出してた。他には総理代理の言葉に、米国属国の日本の悲しい立場もあったり、現実の政治的要素も結構盛り込まれてた。あと矢口のブレーンの会議の姿なんか、効果音含めて、まるで踊る大走査線の雰囲気だしカット割りも似てる。ここは、みんな早口で喋るので、しっかり台詞を聞いて欲しい。更に自衛隊+米軍のラストの攻撃の中で、新幹線や山手線の自動運転自爆攻撃は目を見張った。ただレッカー車で倒れたゴジラの口に(未だ死んでないし)血液凝固剤をぶち込むって下りは、そんなに調子良くレッカー隊のそばに倒れるかいな、と思ったよ、笑。周りのビルを倒壊させて倒れさせたのは分かりますがね。このビル倒壊は911を連想させる。最後にネット民はエヴァらしい所はいっぱいだと言ってるし、見終わって隣の若い男もエヴァだーーと言ってたが、オイラは余り見てないので分からんな。どうもBGMがモロ使われてたらしい。でもエヴァ知らなくても十分楽しめる演出だったよ。
エヴァと似ていると指摘しているサイト



以下、ウィキペディアより引用
製作
2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の世界的な大ヒットを受け、日本製ゴジラの製作が決定した。総監督・脚本には庵野秀明、監督・特技監督には樋口真嗣がそれぞれ起用され、彼らがタッグを組んだ短編映画『巨神兵東京に現わる 劇場版』が、起用の決め手になったという。当初、庵野は自身が総監督を務めるアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』も控えていたうえ、その前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の制作後から精神的に不安定な状況におちいっていたために一度は断ったが、東宝の誠意と樋口の説得を受けて「一度きりの挑戦」として承諾した。
日本の『ゴジラ』シリーズでは初となる、フルCGで制作されるゴジラのデザインには、『巨神兵東京に現わる 劇場版』で巨神兵の造型を担当した竹谷隆之が起用された[6]。樋口から依頼を受けた際には詳細は知らされず、「背びれのある怪獣」とだけ伝えられていたという[6]。デザインの詳細は前田真宏のコンセプトスケッチを基に庵野、樋口、竹谷、尾上克郎が打ち合わせを行い、「完全生物」「生物として突き抜けた存在」という方針が決まった。また、庵野による命名のタイトル「シン・ゴジラ」には、「新」、「真」、「神」などの意味が含まれているという。
プロデューサーの佐藤善宏は、本作について「完成した映画でファンタジーなのはゴジラだけ」と述べている。庵野は脚本の執筆段階から防衛省・自衛隊に協力を依頼し、「実際にゴジラが現れた場合、自衛隊はどのように対処するのか」「ゴジラに対して武器の使用が認められるのか」などミーティングを繰り返し行い、事実に即した脚本に仕上げていったという。劇中ではゴジラが「巨大不明生物」と呼称されているが、これはミーティングに出席した官僚がゴジラをそのように表現したことに由来している。また、戦闘シーンを撮影するため、富士総合火力演習に参加している。この他に首相官邸や自衛隊基地をロケハンしているが、官邸職員からは「そのまま再現するのは控えてほしい」と忠告されたり、作戦本部など撮影が許可されない場所もあった。
音楽には、庵野が監督を務めた『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』で音楽を担当した鷺巣詩郎が起用された。鷺巣によると、2015年1月1日に庵野夫妻との食事の席で参加を依頼されたという。劇中では『エヴァンゲリオン』の音楽が使用された他に、伊福部昭の音楽も使用されている。庵野は脚本執筆の段階で伊福部音楽を使用することを決めており、オリジナルのモノラル音源が使用された。
俳優の役作りについては、ミーティングの際に政治家や官僚の会話を録音して俳優に聞かせたうえで、「早口で、普段は使わない専門用語の多い言葉を流暢にかつ説得力を持って喋る」政治家や官僚のイメージを作るようにしたという。


2016年 日本東宝 ★★★☆
総監督、脚本:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
音楽:鷺巣詩郎、伊福部昭
出演:長谷川博己 矢口蘭堂(内閣官房副長官)赤坂の部下で戒められるが、我が道を通す。こんな官僚はいないでしょ、笑。
竹野内豊 赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官) 冷徹な感じ。
石原さとみ カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使)
大杉漣 大河内清次(内閣総理大臣)自分で決めれない総理のイメージ。
余貴美子 花森麗子(防衛大臣)このおばちゃん、殺気立ってるわ。統合幕僚長も真っ青。
市川実日子 尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課課長補佐)矢口の部下でキレルが、このおばちゃんもヤバそう。
平泉成 里見祐介(農林水産大臣→内閣総理大臣臨時代理)
松尾諭 泉修一(保守第一党政調副会長)矢口の友人で高慢だが、しっかりサポートした。