1945年のナチス・ドイツ支配下にある第9医療収容所には日夜多くの男女が運び込まれていた。この収容所では医療の名を借りた生体実験が繰り返されていた。所長のイルザは独自の理論である、苦痛への耐久性における女性優位を証明すべく、生体実験を繰り返しながら痛みに強い女性を求めていた。そのため収容された女性は梅毒やチフスといった病原菌を植え付けられたうえでの延命実験、高圧下における耐久実験、熱湯内での生存実験などなど使い捨ての実験動物扱いを受けていた。一方で男性はイルザの性欲のはけ口として夜な夜な寝室に呼ばれるが、彼女を満足させられない場合には去勢されて労働力とされてしまう。異常性欲を持つイルザは決して一人の男では満足せず、去勢される男性は日ごとに増えていった。また男女で会話しただけでも鞭打ち死刑、病気の女性は肉体が崩れるほどの損傷があっても延命させられるという過酷な状況の中で人々は絶望に苛まれながらその日を生きていた。

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イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験 amazon
ILSA, SHE WOLF OF THE SS trailer
 
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ある日、収容所にウルフという男性が送られて来た。彼は自分の意思でセックスをコントロールできる特異体質であり、イルザとベッドをともにしても去勢されることなく、逆にイルザのお気に入りとなっていった。マリオという収容所の男性と親しくなったウルフは、連合軍が助けにくると言って慰めながら解放を待とうとするが、次々と同室のものが死んでいく女性たちにとっては脱出以外に生をつかみとることはできなかった。マリオとウルフはそんな女性たちに頼まれ脱走計画に手を貸すが、リーダー格のアンナがイルザにつかまり、苦痛除去実験のモルモットにされてしまう。日に日にぼろぼろにされて行くアンナを見て怖れおののく女性たち。そんな折りにかねてよりイルザが申請していた、将軍の視察がかない収容所は歓迎ムード一色になる。パーティーの手慰みとしてさえ殺されて行く囚人たち。しかしイルザと衛兵たちの油断もピークに達していた。果たして脱走計画は上手く行くのか。・・・

ナチの収容所イルザシリーズ第1弾。当時は残酷描写が凄かったんでしょうが、今となっては普通ですな。眼を背けたくなるグロさは731のが上です。イルザと寝たマリオは彼女をいかせれなかったので去勢された。これは痛い、たまらないわ。鞭打ち、熱湯攻め、気圧変化で実験されてどんどん囚人は殺されます。チフス菌開発で感染させられ顔がただれた女、イルザの個人的実験で何日も痛めつけられ無感覚になるアンナ、全身真っ赤かの特殊メイクは結構良い線いってました。ラストはアメリカの絶倫男ウルフに気を許してベッドに縛られるイルザ。その隙に囚人の反乱勃発、囚人と看守のバトルになります。囚人は勝利を得て看守を殺した後、ドイツ軍が訪れ反乱は制圧されます。何とかウルフとロゼッタだけは逃げました。イルザはというと、縛られたままのベッドで、痛みをなくしたアンナがナイフ片手に、にじり寄る。このシーンは、呪怨ですな。イルザが殺されるなと思った瞬間、アンナはイルザの腹の上で絶命.そして仲間が助けに来て助かったと思いきや、仲間にいきなり 銃殺されます。ドイツは連合軍に負けると考えて人体実験の証拠隠滅を図ったのでした。

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1974年 アメリカ・カナダ ILSA, SHE WOLF OF THE SS ★★★
監督:ドン・エドマンズ
製作:ハーマン・トレーガー
脚本:ジョナ・ロイストン
撮影:グレン・ローランド
出演:ダイアン・ソーン イルザ
グレッグ・ノフ(この作品のみの変名) ウルフ
シャロン・ケリー
トニー・マモロ マリオ
マリア・マークス(この作品のみの変名) アンナ
ニコール・リデル カーラ、梅毒感染実験に供されていた女性。顔の右側が崩れている。
ウォルフガング・ロヒム(この作品のみの変名、リチャード・ケネディ) 将軍、イルザに小便かけられて喜ぶM男。
ランス・マーシャル(この作品のみの変名) リヒター、ナチの士官。イルザにとどめを指した。第9医療研究所の殲滅部隊のリーダー。
C・D・ラフラー(この作品のみの変名、ジョージ・フラワー) ビンツ、イルザとともに生体実験に関わった医者。反乱で殺される。