遥か昔、エルフ族と人間は地球の支配を巡って壮絶な戦いを繰り広げていた。やがてエルフのバロル王は最強の鋼鉄兵団“ゴールデン・アーミー”を生み出すが、そのあまりの戦闘力に心を痛めたバロル王みずからがそれを封印、人間と休戦協定を結ぶ。以来、ゴールデン・アーミー復活の魔力を持つ王冠は3つに分散され、決して1つになることはなかった。超常現象捜査防衛局(BPRD)の凄腕エージェントとして人間のために魔物退治にあたっているヘルボーイ。目下、同僚であり恋人でもあるリズとの関係に頭を悩ませる日々。そんなある夜、マンハッタンの古美術オークション会場が何者かに襲撃される事件が発生、さっそくヘルボーイは相棒のエイブ、そしてリズと共に現場に急行する。そして、そこにいた凶暴なトゥース・フェアリーの群れを何とか退治した一行は、事件の手がかりを求めて妖精や魔物たちが跋扈するニューヨークの地下世界“トロール市場”に潜入する。やがて、エルフのヌアダ王子がゴールデン・アーミーの復活を目論んでいることを知ったヘルボーイたちは、人類を守るためその恐るべき計画の阻止に立ち上がるのだったが…。

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ヘルボーイの2作目。クリーチャーはCGだけに頼るんじゃなくて着ぐるみも使ってるようです。生々しい質感は好感が持てました。トロール市場なんかはスターウォーズの世界だね。レベルはこっちの方が遥かに高いけど。森の妖精を倒して人間を助けても認めて貰えず落ち込むヘルボーイ、このシーンのバックのテレビ画像は「フランケンシュタインの花嫁」だ。同じ怪物の悲哀を見てるヘルボーイは可哀想に感じました。ラスト双子の兄ヌアダ王子を倒す為に自らの胸に短剣を刺して自殺するヌアラ王女、ここの下りは想定内でした。それより気になったのはヘルボーイの今後。死の淵をさまよっていたヘルボーイをリズが死神に頼んで助けてもらったんですが、その時死神は言いました。ヘルボーイは世界を滅ぼす運命だと。次作はそんな内容なのかな?劇中で王女に恋したエイブが好きな歌、バリー・マニロウの「涙色の微笑み Can't smile without you」は良い歌詞だね。なんかホロッときました。



2008年 アメリカ HELLBOY II: THE GOLDEN ARMY ★★★★
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:ローレンス・ゴードン、マイク・リチャードソン、ロイド・レヴィン
製作総指揮:クリス・シムズ、マイク・ミニョーラ
原作:マイク・ミニョーラ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
クリーチャーデザイン:マイク・エリザルド
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ロン・パールマン ヘルボーイ
セルマ・ブレア リズ(エリザベス)・シャーマン
ダグ・ジョーンズ エイブ(エイブラハム・サピエン)/侍従/死の天使
ルーク・ゴス ヌアダ王子
アンナ・ウォルトン ヌアラ王女
ジョン・アレクサンダー ヨハン・クラウス/ゴブリン
ジェームズ・ドッド ヨハン・クラウス
ロイ・ドートリス バロル王
モンツェ・リーベ ヘルボーイ(少年時代)
ジェフリー・タンバー トム・マニング