木星探査に向かった無人ロケット・ヘリオス7号を襲った宇宙生物は、それにとりつき南洋の孤島セルジオ島近海に飛来し、地球の生物に寄生し怪獣化させた。そこへやってきた日本のカメラマン、生物学者たちは島民たちと一緒にそれらの怪獣たちと戦うのだった。・・・



ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣 amazon
 
宇宙生物がボディスナッチャーして怪獣を作り出す映画。ゴジラのような正義の味方がいない本作、どういうオチになるのだろうと思っていたら、ゲゾラは火で死に、1代目ガニメは爆死、2代目ガニメとカメ―バは2匹で戦い宇宙生物を連れて溶岩の火口に転落、宇宙生物に乗り移られた小畑誠は自ら火口に投身自殺でした。溶岩がすべての方をつけるんですが、オイラは宇宙生物を生き残らせた方が自然じゃないかって思いました。ヘリオス7号のカプセルも海底に沈んだままだしね。そこに仲間が残っている方が面白いのに。さて怪獣の造型はゲゾラがピカイチ!陸上を立って歩くのには驚きましたがね。

以下、ウィキぺディアより引用
1970年1月に円谷英二特技監督が亡くなってから初めての東宝の特撮作品で、弟子だった有川貞昌がメガホンを取った。告別式には撮影を中断してスタッフが参加し、おやじ(円谷英二)への恩返しと円谷特撮技術の総決算を誓った。当初、ヒロイン役は高橋紀子が予定されていたが、結婚のため出られなくなったため高橋厚子に交代した。高橋厚子は、この直後にテレビドラマ『アテンションプリーズ』 (TBS) のレギュラーに抜擢されるが、教官役の佐原健二とは先にこの作品で共演していたことになる。印象的な「ゲゾラ」、「ガニメ」、「カメーバ」のネーミングは、助監督の谷精次によるもの。劇中のセルジオ島民の祈祷歌は、『キングコング対ゴジラ』での、ファロ島民の祈祷歌をアレンジしたものが使われている。アニメ『ケロロ軍曹』第57話Bパート「巨大カエル対南海の大怪獣であります」は本作のパロデイとなっており「イカラ」「カニメ」「ガメーバ」という怪獣が登場する。本作のポスターは当時の週刊少年マガジンの表紙に使用されたことがある。

ゲゾラがカメ―バを持ち上げるシーンは無いぞ!
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1970年 日本 東宝映画 Space Amoeba、Yog: Monster from Space ★★★
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸、田中文雄
脚本:小川英
撮影:完倉泰一
美術:北猛夫
編集:永見正久
音楽:伊福部昭
アクション: 中島春雄 ゲゾラ
特技監修:円谷英二
特技監督:有川貞昌
出演:久保明 工藤太郎、フリージャーナリスト、カメラマン
高橋厚子 星野アヤ子、アジア開拓株式会社宣伝部員
土屋嘉男 宮恭一、生物学博士
佐原健二 小畑誠、産業スパイ
斉藤宜文 リコ、セルジオ島の若者
小林夕岐子 サキ、リコの恋人
中村哲 オンボ、祈祷師
当銀長太郎 横山、調査技師
大前亘 佐倉、調査技師
藤木悠 アジア開拓宣伝部長