1985年、ホラー映画『Hot Blooded』の撮影中、殺人鬼“スカーマン”役の男優はヒラリー監督の指示を間違え、糞味噌にけなされた。その夜、面子を潰され頭にきた男優は映画のマスクを被り大バサミを持ってヒラリーを惨殺。その後、部屋に入ってきたヴァネッサと戦いになり殺された。映画は当然完成されず撮影済フィルムは倉庫に保管、お蔵入りとなった。12年後、映画製作学校の生徒たちで、この映画を完成させようとする企画が立ち上がる。ロスマン先生は「これは呪いの映画だ、やめろ」と言ったが製作のヘスター、監督のラフィは止まらない。スタッフを集めキャスティングを始めた。・・・

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マスク殺人鬼のスラッシャーもの。オイラは終盤まで犯人探しをしてましたが、滑りました。まさかホラー映画の怪物が現実化してたとはねぇー。殺人鬼は“スカーマン”役の男優の血縁者とか甥ってのでも良かったのでは。せっかく監督がヒラリーの娘ラフィって出てくるのだからね。あと映画の中で製作のヘスターが語るシーンが印象的。それはホラー映画の社会的意義。死という人間最大の恐怖を観客は見て日常の細かい悩みを忘れポジティブに生きる姿勢に転換出来ると言ってます。オイラはホラーマニアでも、そうとは感じていませんが、へえー、そういう見方があるんだと感心しましたね。

2000年 オーストラリア Cut ★★☆
監督:キンブル・レンドール
製作:マーティン・ファビニー、ジュリア・オーヴァートン
脚本:デイヴ・ワーナー
撮影:デヴィッド・フォアマン
音楽:ガイ・グロス
出演:モリー・リングウォルド ヴァネッサ
フランク・ロバーツ 字幕では名無しの殺人鬼&デニーロ(IMDBではブラッド、スカーマンと記されている。)
カイリー・ミノーグ ヒラリー監督
ジェシカ・ネイピア ラフィ監督、母はヒラリー
ジェフ・レヴェル  ロスマン先生
サラ・カンツ ヘスター、製作者、レズ?
サム・ルイス ダミアン、撮影担当、ラフィの恋人