良い言い方をすればアンニュイな、正直に言えば、かったるいジャン・ローランのエロ・バンパイア映画です。意外と飽きずに見れました。恐さは無いし、殺しのシーンも大した事無し。でもね、出だしの赤茶けた階段の色彩や、ゴシック・ムード、バンバンのお城が素晴らしいのです。これは吸血鬼映画の面目躍如って感じ。サンドラ・ジュリアン（当時20才）は乳輪が、ちと大きめですが、スレンダーなナイスバディだし、こちらも男性諸氏は楽しめます。他の女は裸になっても色気もありませんので、彼女がピカイチでっす。また、BGMはプログレバンド、アカンサスのブルーズロック、70年代っぽくてオイラの好み。渋いです。



1970年　フランス　Shiver of the Vampires、Les Frisson des Vampires　ＶＨＳ題：地獄の儀式~吸血魔団　★★★☆
監督、製作：ジャン・ローラン
脚本：ジャン・ローラン、モニーク・ナタン
撮影：ジャン＝ジャック・レノン
音楽：アカンサス
出演：サンドラ・ジュリアン　イーズ（IMDBではIsa）、イゾルドにヴァンパイアにされ最後は従兄弟らに海辺で
吸血されている時、太陽が昇って3人とも死ぬ。
ジャン＝マリー・デュラン　アントワーヌ（IMDBではAntoine）、ヴァンパイアはみんな死んで一人生き残って
イーズが亡くなり海辺で絶叫して幕。ローランらしくラブで締めくくり、悲恋で終わりました。
ジャック・ロビオ　ロンゲの従兄弟のヴァンパイア
ミシェル・デライエ　金髪の従兄弟のヴァンパイア
マリー＝ピエール・トリコ　金髪の下女
クエラン・ハース　黒髪の下女
ニコール・ナンセル　イザベル、従兄弟の婚約者、イゾルドの胸トゲ攻撃で死す。
ドミニク　イゾルド、従兄弟をヴァンパイアにしたレズビアン親玉。そのくせ従兄弟にレイプされちまうし、
最後、裏切った下女2人に棺桶を焼かれ十字架で墓場に閉じ込められ死ぬ。弱い親玉でした。