フール、13歳になったばかりの黒人の少年。彼の母はがんで闘病中、姉は妊娠中。こんな時に家賃3日滞納だけを理由に血も涙もないアパートの大家兄妹は立ち退き命令を出した。困ったフールは姉の友達のリロイに誘われ、大家の屋敷の金貨を盗みに入る。しかしリロイは屋敷の兄に撃ち殺され、更にここの地下には監禁された人間が多数いた。屋敷は要塞のように自動ロックの扉や鉄格子がいっぱいだ。やがて逃げ惑うフールは虐待されている女の子アリスと出会った。・・・

壁の中に誰かがいる amazon
 


ウェス・クレイブンのサイコ兄妹の映画。途中まで、この兄妹の行動がまったく理解できぬまま話が進みます。動機も不明、単なるガイキチなのかと不安になりました。結果、血筋的にガイキチだけでしたが。(笑)ちなみに、この兄妹は、そうあのツイン・ピークスのキテレツ夫婦、エヴェレット・マッギルとウェンディ・ロビー。ツイン・ピークスでは、片目のウェンディの切れっぷりが凄まじかったですが、本作は男のエヴェレット・マッギルがイッテます。顔まで全身黒の皮ジャンで覆い屋敷の中で銃をガンガンぶっ放しています。ホント狂ってる。また主人公が黒人の子供って設定も普通ではない作り方。ドッキリ度や恐怖度は少なくとも、切羽詰まった状況をフール役のブランドン君は、大人顔負けの演技力で、よく演じていました。感心しました。

1991年 アメリカ THE PEOPLE UNDER THE STAIRS ★★
監督、脚本:ウェス・クレイヴン
製作:マイアンヌ・マダレーナ、スチュアート・M・ベッサー
製作総指揮:シェップ・ゴードン、ウェス・クレイヴン
撮影:サンディ・シセル
音楽:ドン・ピーク
出演:ブランドン・アダムス ポインデクスター・フール・ウィリアムズ
エヴェレット・マッギル エルドン、サイコ兄、本編中ではMAN,DADとも呼ばれている。
ウェンディ・ロビー サイコ妹、本編中ではWOMAN,MOMとも呼ばれている。名前は不明。
A・J・ランガー アリス
ヴィング・レイムス リロイ
ショーン・ウェーレン ローチ、舌を切られた少年、フールを助けて撃たれ死ぬ。
ジェレミー・ロバーツ ルビー・ウィリアムズ、フールの姉