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テキサスで鹿のハンターが相次いで行方不明になるという事件が起こった。事件を追う保安官は、部下のジェズをフェルプスのロッジに送り込んで調査を始める。同じ頃、邪教を調べるレスリー・カルバー博士がロッジにやって来た。ジェズは邪教の事など、お構いも無くロッジのウェイトレスでメキシコ女のワニータと、よろしくやっていた。ある夜、鉱山で火の手が上がり、そこへ行くと、カルト教団がワニータを火あぶりにしていた。・・・
 
アメリカの荒野でのカルト教団の話。犠牲者が次々に出ているのに、主人公らはのんびりムード。ジェズはメキシコ女のワニータと火遊びに夢中、邪教を調べに来たレスリー・カルバー博士も地元のグレンとラブラブ。一体いつ捜査は始まるのかと思いながら57分が経ちました。そしたらワニータが火あぶりにされる現場にジェズが行き、襲われジープで逃げる途中、ブレーキが故障して崖から転落死。えっ、主人公が死んじゃったぞぉ。レスリーはというと、保安官と検視医に帰されるふりしてグレンに迎えに来てもらい鉱山に再調査をします。一応やる気ありました。そして2人とも捕まってしまいます。結局、グレンはカルトの仲間、更にロッジの従業員も、みんなカルトの信者でした。あわや、生贄かという時、保安官らが飛び出て来てレスリーは助けてもらい、グレンはガラガラ蛇の巣に落ちて死にます。しかし保安官、なんでここが分ったのかは謎で唐突に助けに来ましたな。主人公がいないんで、無理矢理登場って気もしないではありません。カルト教団が出てくるとホラー度満点、これは中世かという雰囲気なんですが、ロッジの人間関係はアメリカンのホンワカ・ムードで、盛り上がりには欠けていました。一番良かったのは、カルト教団の合唱が恐くて、素晴らしかったです。音楽のサム・ダグラスの功績です。

ENTER THE DEVIL Openinng Scene

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上左から、黒コゲのパーキンス、火あぶりファニータ
下左から、カルト教団、ラストで儀式を見つめるグレンとレスリー

1972年 カナダ ENTER THE DEVIL ★★
監督:フランク・Q・ドブス
製作:マイケル・F・クーサック
脚本:フランク・Q・ドブス、デヴィッド・S・キャス
撮影:マイケル・F・クーサック
音楽:サム・ダグラス
出演:ジョシュ・ブライアント(グレン)
アイリーン・ケリー(レスリー・カルバー博士)
デイヴ・キャス(ジェズ=ジェイソン・ブルックス)
ジョン・マーティン(保安官)
ワンダ・ウィルソン(ワニータ)