1893年テキサス州カルベストンで船の乗員が霧に襲われて全員死亡した。やがて船長の亡骸の脇にあったランプを何者かが持ち去って行った。95年後、3人の強盗がイラク人の老婆の屋敷を襲撃。老婆は斧で殺され、リーダー格が壁から見つけたランプをこする。するとランプの蓋の宝石が回転したので、蓋をとる。中から霧が出てきて、あっという間に3人を惨殺した。このランプは5500年前の古代メソポタミアのもので、自然科学博物館に収容された。館長ウォーレス博士は、ランプに興味を覚え研究対象にすることにした。館長の娘で高校生のアレックスは仕事一筋で離婚した父を憎んでおり父の前で批判し「殺したい」とまで口にする。学校から課外授業で博物館に見学に出かけたその日、彼女は友人たちと博物館で一夜を過ごす計画を立てる。父はアレックスの引率の先生・フェレルと今晩デートなので丁度良い。アレックスは一人で勝手に父のオフィスに入り、ランプを見ている時、煙が出てきて何かにとりつかれてしまう。アレックスは自分の意思とは関係なく、操られるように博物館にそのまま残り、20時に友達たちを引き入れる。



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地下倉庫でビールを飲みながら談笑して、やがてカップルごとに別の部屋に移っていった。その後、ランプに封じ込められた悪霊ジンが目覚め、楽しいはずの一夜が惨劇の夜に変わる。胴切りにされる少年、毒蛇の犠牲になる少女。異変に気がついたアレックスと彼女のボーイフレンド・テッドは外部に連絡しようとするが電話は使用不能。ついにテッドも悪霊に操られたミイラの犠牲になる。デート中のアルバートはアレックスが家に帰っていないのに気づく。博物館に電話しても繋がらないので、彼はフェレルと共に博物館へと向かった。悪霊が本当に狙っていたのはアルバートだった。アレックスが口にした「(父を)殺したい」という“願い”を聞いていたのだ。悪霊は博士を襲う。が、アレックスが機転を利かしランプを燃やしたら、悪霊は姿を消した。・・・幕

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ハクション大魔王のホラー・バージョンで、ランプの精は悪霊ジン。ランプの造形がいかにも年代もんで、素晴らしい。それと、ランプの精の視点が、ランプの中から赤い宝石越しに外を見ているのが面白かったです。作品のテンポは悪くないけど、いまいち話にのめり込めなかったです。まっ、ハクション大魔王のイメージがオイラの頭に残っているから恐怖感を感じなかったのかもしれませんが。普通の作品ですな。

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1986年 アメリカ The Lamp、The Outing
監督:トム・デイリー
製作:ウォーレン・チャネー
製作総指揮:フレッド・T・クーナート、M・N・サヌーシ
脚本:ウォーレン・チャネー
撮影:ハーバート・ラディシェニング
音楽:ジョエル・ローゼンバーグ、ブルース・ミラー
出演:アンドラ・セント・イバニュイ(アレックス・ウォーレス)
デボラ・ウィンタース(イブ・ファレル先生、イラク人の老婆、写真の老婆の母、一人三役)
ジェームズ・ヒューストン(ウォーレス博士)
スコット・バンクストン(テッド)
レッド・ミッチェル(マイク、アレックスに半年前フラれ、やけくそでアレックスとテッドを苛める。
ロッカールームで暴れ退学。こいつ本編に関係無し、いなくても良いのでは。殺人シーンの為の参加です、笑。)