マリオ・バーヴァ監督の3話から成るホラー・オムニバス。三つの顔ってのは3話ってことです。紛らわしいなぁ、この邦題。以前ヤフ・オクで買ったDVDで鑑賞しました。

1話目)電話 
ロージーが家に帰ると不審な無言電話が、かかってくる。そのうち相手は、「美し過ぎる体が欲しいから、お前を殺してやる」と言ってきた。ロージーは恐怖にかられ絶交したメリーに助けを求める。実は犯人はメリーで絶交を解消したくて狂言をしていたのだ。メリーがすぐに家に泊りに来て精神安定剤で眠るロージー。その後、メリーは一人で告白の手紙を書いている時、なんとロージーに刑務所に入れられたフランクが脱走して本当に恨みを晴らしに来た。フランクはメリーを絞殺、ロージーに迫るが、枕の下に隠したナイフでロージーは、なんとか助かった。・・・幕
嘘が本当になっちまった心理サスぺンスです。ロージー役の ミケーレ・マルシェーレの足、やけにセクシーで気に入りましたyo。(トレイラーの2分10秒)ジリジリした展開が大変面白かったです。
出演:ミケーレ・マルシェーレ(ロージー)
リディア・アルフォンシー(メリー)
マイロ・クエサーダ(フランク・レイナー、脱獄囚) ★★★

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2話目)吸血鬼ウルダラク
19世紀のロシア、旅の途中のヴラディミール伯爵は、ある村はずれで、短剣で刺された死体を見つける。その夜、近くの家を訪問すると、その同じナイフがあった。そして息子2人が出てきて父ゴルカが殺人鬼アリベックを殺しに出て行ったと教えてくれる。死体は首が無かったが、どうもアリベックらしい。ヴラディミール伯爵は娘ズデンカに会い、一目惚れ。ズデンカは5日経っても父が帰らない時は父は吸血鬼ウルダラクになってしまうと言った。その夜、5日目の0時に鐘が鳴った後、父が帰って来た。果たして父は吸血鬼なのか?・・・
疑心暗鬼になる家族の演技が素晴らしいっす。そしてボリス・カーロフの父の顔、、、おーおっそろしい。そして、やっぱり、おとっつぁんは吸血鬼になってしまいました。当然家長命令(家族のトップは父なのです)で、みんな吸血鬼にされちまいます。最後に娘ズデンカを愛するヴラディミールも餌食になって幕でした。考えてみれば、みんな吸血鬼になってしまえば仲良く暮らせるかもね。どうせ、こんな片田舎、何も無いし・・・んっまてよ、餌になる人間も少ないようだし、村人食ったら、後、食い物どうするんだろ?放浪の旅かな?(笑)
出演:ボリス・カーロフ(父ゴルカ)
マーク・ダモン(ヴラディミール伯爵)
スージー・アンダーソン(ズデンカ、ゴルカの娘、ヴラディミールが一目惚れする。)
マッシモ・リギー(ピエトロ、ゴルカの次男)
グラウコ・オノラート(ジョルジオ、ゴルカの長男)
リカ・ディアリナ(マリア、ジョルジオの妻) ★★☆

3話目)一滴の水
夜、看護婦チェスターは豪邸の召使に呼び出される。奥様が死んだので服を着替えさせてくれと言うのだ。嫌々ながら着せかえる時、指輪が目にとまりチェスターは盗んでしまう。しかし家に帰ってから、死んだはずの奥様の霊が出てきた。・・・
指輪盗んでとり殺される、、、うーん、たまったもんじゃないですな。奥様を殺したのなら、いざ知らず、とり殺すには動機が弱すぎるんじゃないの?イマイチの脚本でした。一滴の水って題も余り意味がありませんな。水の音で恐がらせようってだけ。
出演:ジャクリーヌ・ピエロー(ヘレン・チェスター) ★

1963年 イタリア I TRE VOLTI DELLA PAURA
監督:マリオ・バーヴァ
製作:サルヴァトーレ・ビリテッリ
脚本:マリオ・バーヴァ マルチェロ・フォンダート アルベルト・ベヴィラクア
音楽:ロベルト・ニコロッシ

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