ある日、ラコーム率いる調査団がメキシコのソノラ砂漠で第二次大戦時の戦闘機を発見する。それは、消失当時と変わらぬ姿で残っていた。一方アメリカのインディアナ州マンシーでは、町一帯の停電を調べていた電気技師ロイがUFOのような光を発見。以来、彼はこの不思議な光にすっかり魅了され、その正体を探っていく。・・・

未知との遭遇 amazon
close encounters of the third kind trailer
序盤はUFOが敵か味方か分らないように作ってあり少しハラハラしまっせ。例えばエア・イースト航空がUFOと接近遭遇する管制塔のシーンやロイの車の後に来るUFOのシーンなんかその象徴です。UFOが近付くと電気が止まってしまうとこなんか、今で言うEMPですね。でも中盤でロイがデビルズ・タワーを想い悩むシーンはちょい中だるみ感がありました。後半は合衆国政府の隠蔽工作がスリルを盛り上げ、ラストのマザー・シップのご登場となります。ここまで来ると宇宙人からの攻撃も無いし、友好的と分りますので、スリルは消え、和やかなムードとなり幕となります。光り輝く小型UFOは凄く幻想的に作ってあるし、マザー・シップはデコレーション・ケーキをひっくり返したような造形で迫力満点。製作年度を考えると、凄い特撮シーンでした。今回はファイナル・カット版137分をレンタルで借りて見ましたが、このDVDのメニュー画面はいかん。オイラは見ていますので良いですが、思いっきりネタばれしたメニュー画面の画像なんです。もう少し初めて見る人のこと考えて、画像設定して欲しいですね。
以下、ウィキぺディアから引用
本作はアカデミー賞を撮影賞、特別業績賞(音響効果編集)の2部門で受賞したほか、英国アカデミー賞のプロダクションデザイン賞も受賞した。
この映画のバージョンは、オリジナル版135分の他に、マザーシップ内を公開した1980年の『特別編』132分、さらに再編集や修正がされた2002年の『ファイナル・カット版』137分がある。また、アメリカABCテレビで143分の版が放映されたことがある。1977年の公開後、スピルバーグは初公開版で映像化しきれなかったシーンを盛り込むリニューアルをコロムビア映画側に申し出た。「マザーシップ内を見せる事」を条件に追加撮影の予算が計上され、実写/視覚効果の追加撮影と再編集、台詞の再録音を経て'80年に発表された「特別編」は実質「ディレクターズ・カット」であるが、スピルバーグ自身は初めからシップ内部は見せたくないという意向(特別編公開以降の発言)だったため、製作20年を記念して発表された「ファイナル・カット」では再び削除されている。
後にILMの視覚効果監督となるデニス・ミューレンが撮影したマザーシップが星空に消えたエンド・クレジット後半部分に、スピルバーグはディズニーアニメ『ピノキオ(ロイが家族と観に行きたかった映画)』の主題歌「星に願いを」を流す事を考えていたが、試写の批評が芳しくなかったという。これは「特別編」でのみ聴かれるが「ファイナル・カット」では再び削除された。旋律だけでなく歌も流そうと監督は考えたが、リアリティを損なうと他のスタッフから反対された。
本作でスーパーバイザーを務めたのは、元アメリカ空軍UFO 研究部顧問のアレン・ハイネックで、作品中にもチラリと登場している。原題のClose Encounters of the Third Kind(第三種接近遭遇)は、ハイネックの著書で提唱された用語である。
本作のストーリーの骨子になっているのはセシル・B・デミル監督の『十戒』。「山」に向かうことになる主人公の家族が家のテレビで『十戒』を観ている。
SFテレビドラマ『スタートレック』に登場する宇宙船、USSエンタープライズの模型が一瞬登場する。ダグラス・トランブル率いる視覚効果スタッフは、本作の後劇場版『スタートレック』に参加する。また「特別編」で描写されたマザーシップの内部のシーンで花の「めしべ・おしべ」のような閉じて行く構築物は同じくトランブルのスタジオで製作された『ブレードランナー』に警察庁舎の外観として再利用された。
ワイオミング州に実在するデビルスタワーは、アメリカ最初のナショナル・モニュメントである。SFXや演出効果の為、ミニュチュアのデヴィルズ・タワーは実際より短く造られた。
宇宙人との音声によるコンタクトを試みるシーンで、制御用のコンソールに設置されていたのは、アープ社の2500というシンセサイザー。
クライマックスのマザーシップがデビルズタワーの背後から現れるシーンに(逆光の影ではあるが)『スター・ウォーズ』のR2-D2が登場している(上部壁面に逆さに貼り付けられている)。
撮影はまずは人間ドラマを収録し、UFOのシーンは後回しにされた。UFOデザインはなかなか決まらず、当初はあのような煌びやかなものではなかった。「宇宙人が地球人を安心させるため、地球上の様々なものに似たデザインにするのではないか」という観点で、ネオンっぽいものなども日常で見かける物に似せたアイデアが出た。中にはハンバーガーの看板「M」にそっくりのデザインもあったが却下された。
フランス人科学者の役で、フランスの映画監督フランソワ・トリフォーが出演しているが、彼は自作の映画にしか出演して来ず、しかもSF嫌いで「宇宙だのロボットだのは生理的に嫌悪感がする」とまで公言していたので、本作への出演は驚かれた。

1977年 アメリカ Close Encounters of the Third Kind ★★★
監督、脚本:Steven Spielberg
音楽:John Williams
出演:Richard Dreyfuss ... Roy Neary
François Truffaut ... Claude Lacombe
Teri Garr ... Ronnie Neary
Melinda Dillon ... Jillian Guiler
Bob Balaban ... David Laughlin
J. Patrick McNamara ... Project Leader
Warren J. Kemmerling ... Wild Bill (as Warren Kemmerling